かぎ針編みのコースターの編み方!細編みで四角く編む初心者向け手順

はじめてのかぎ針編みでコースターを作ろうとすると、糸の選び方や編み始めの目数、段の端での編み方で迷いますよね。
本記事では、糸の選び方と大きさの決め方から、細編みで四角に編む4つの工程までを順に解説します。
くさり編みと細編みを一度でも編んだことがあれば、手順を追いながら進められる書き方にしました。
読み終えるころには、手持ちのコースターと同じ大きさの四角を、1枚仕上げる道筋が見えてきます。
コースターを編む毛糸の素材と太さと色の選び方

毛糸売り場には色も手ざわりも違う糸がたくさんあり、コースター用の1玉を決めかねる人は少なくありません。
コースターの糸は、素材・太さ・色の3つを順に決めると選びやすくなります。
決めるポイントは、以下の3つです。
- 素材はコットンかアクリルを性質の違いで選ぶ
- 太さは並太のストレートヤーンから選ぶ
- 色は編み目の形が見える明るめのものにする
3つの決め方を知っておけば、売り場で何を見比べればよいかがはっきりします。
1つずつ見ていきましょう。
ポイント1.素材はコットンかアクリルを性質の違いで選ぶ
コースターの素材は、コットンとアクリルの性質を比べ、取りたい性質のほうを選ぶと決めやすくなります。
下の表に、本記事で比べる2つの素材の性質と、洗濯のときの注意をまとめました。
| 素材 | 糸の性質 | 洗濯のときの注意 |
|---|---|---|
| コットン | 水を吸う性質があり、吸うとずっしり重くなる。ウールなどの動物繊維に比べて弾力(伸縮性)がほとんどなく、小物にすると縮まずに形を保つ。糸割れしやすい | 乾燥機にかけると縮む |
| アクリル | 軽く、かさ高い。毛玉ができやすく、できると落ちにくい(毛玉を防ぐ加工をした糸もある) | 洗っても縮みにくい |
水を吸う性質や形の保ちやすさならコットン、軽さと洗ったあとの縮みにくさならアクリルを選んでみてください。
家で洗えるかどうかと洗い方を決めるのは、素材の名前ではなく、毛糸のラベルにある洗濯表示です。
洗濯表示が付いているラベルなら、書かれていない記号の処理は制限なく行えます。
ポイント2.太さは並太のストレートヤーンから選ぶ
コースターの1枚めは、並太のストレートヤーンで編むことをおすすめします。
並太は、毛糸の太さの段階につけられた呼び名の1つです。
太さもよりのかけ方もどこも一定にそろった、シンプルな糸をストレートヤーンと呼びます。
表面にループのついた糸は、慣れてから使うのが当店のおすすめです。
ポイント3.色は編み目の形が見える明るめのものにする
1枚めには、明るい色か薄い色の、編み目がはっきり見える糸を選んでみてください。
黒や紺のような濃い色の糸は、編み目の形を見分けにくい色です。
一方で、見た目を優先したいときは、仕上がりの見栄えがよい濃い色を選ぶ方法もあります。
コースター作りにそろえる道具と知っておきたい言葉

練習で編んだくさり編みや細編みを、はじめて1枚の作品にする人は、何をそろえて何から読めばよいか迷いがちです。
かぎ針・とじ針・はさみをそろえ、手順に出てくる言葉と目の数え方を先に知っておきましょう。
解説するのは次の2つです。
- かぎ針とはさみととじ針をそろえる
- くさり編みや細編みなど手順の言葉と目の数え方を知る
先に知っておくと、工程を読みながら道具を探したり、言葉の意味で迷ったりせずに済みます。
順番に確認していきましょう。
準備1.かぎ針とはさみととじ針をそろえる
コースター1枚を編むのに使う道具は、かぎ針・とじ針・はさみです。
- かぎ針:くさり編みと細編みを編む
- とじ針:糸始末のときに、糸端を編み地の裏へくぐらせる
- はさみ:糸を切る
仕上げには、スチームの出るアイロンも使います。
かぎ針の太さは、使う毛糸のラベルが示す号数に合わせると迷いません。
号数の表示が同じでも、メーカーで直径が少し違います。
3/0号の場合、約2.2〜2.3mmです。
準備2.くさり編みや細編みなど手順の言葉と目の数え方を知る
工程の説明では、次の表の言葉を使います。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| くさり編み | 基本になる編み方で、作り目にも使う。表側から見るとV字の形が1目ずつつながり、裏側から見ると、こぶのような糸が1目に1つずつ並ぶ |
| 最初の目 | 編み始めに、糸端を引き締めて作る目 |
| 作り目 | 編み始めの土台。本記事ではくさり編みで作る |
| 細編み | 糸を2回かけて1目を編む編み目 |
| 立ち上がり | 新しい段に入るときに、最初に編むくさり編み |
| 往復編み | 段の端で向きを変え、行きと帰りを交互に編む編み方。表と裏が1段ごとに入れ替わる |
| 持ち替える | 段の終わりで、編み地を裏返すこと |
| 糸始末 | 目立たないように、糸端を編み地にくぐらせる処理 |
編み図では、くさり編みを横長のだ円、細編みを「×」の記号で表します。
目の数え方のきまりは、段の細編みを作り目の数とそろえるときに使う、次の2つです。
立ち上がりのくさりは、細編みの段では目の数に入れません。
作り目のくさりは、最初の目も、針にかかっている目も外して数えます。
コースターの大きさは手持ちのコースターかコップの底で決める

コースターの大きさは、目数や長さの数字で決めずに、手持ちのコースターに合わせて決めます。
何目で編み始めればよいのか見当がつかず、作り目の前で考え込んでしまうこともありますよね。
幅を決めるのは作り目のくさりの長さで、高さを決めるのは重ねる段の数です。
幅は、くさりの作り目を手持ちのコースターの端から端に当てて、同じ長さになるまで編んで決めます。
手持ちのコースターがなければ、使うコップの底にくさりを当て、底の幅よりひと回り長くなるまで編んでみてください。
高さは、幅と同じになる正方形まで段を重ねて決めます。
正方形かどうかを確かめるのは、段を重ねる工程3の途中です。
かぎ針編みのコースターの編み方を4つの工程で紹介

はじめての1枚では、段の端に来るたびに次の目の場所に迷い、手が止まりがちです。
かぎ針編みには、糸端で作った輪から編み始め、目を増やしながら丸く編む編み方もあります。
一方で本記事の四角いコースターには、くさり編みと細編み以外の編み目が出てきません。
どの段も作り目と同じ目数のまま、細編みを重ねていきます。
工程は次の4つです。
- くさりの作り目を決めた幅まで編んで立ち上がる
- 作り目の端から細編みを1目ずつ編んで1段めにする
- 段の端で持ち替えて正方形になるまで同じ目数で編む
- 糸を切って糸始末をしスチームで平らに整える
4つの工程の流れを頭に入れておけば、段の端で迷ったときも、いまどの工程にいるかを確かめながら進められます。
工程ごとに見ていきましょう。
工程1.くさりの作り目を決めた幅まで編んで立ち上がる

最初の工程のゴールは、決めた幅のくさりの作り目と、1段めの立ち上がりです。
- 糸端を残して、最初の目を作る
- くさり編みで、決めた幅になるまで作り目を編む
- くさりの裏側のこぶが同じ向きにそろっているかを見て、ねじれの有無を確かめる
- ねじれていれば、ねじれた目のところまでほどき、もう一度編む
- 作り目に続けて、くさり1目を編んで1段めの立ち上がりにする
くさりがきつくて1段めが編みにくいときは、作り目のくさりだけを、本番より太い号数のかぎ針で編む方法もあります。
工程2.作り目の端から細編みを1目ずつ編んで1段めにする

1段めは、作り目のくさり1目に細編みを1目ずつ編み、編み終えたら幅を確かめます。
- 立ち上がりのすぐ隣にある、作り目の端から1目めに細編みを編む
- 反対の端まで、残りの作り目に1目ずつ細編みを編む
- 編み地を手持ちのコースターかコップの底に当てて、幅を確かめる
幅が合わなかったときは、作り目までほどき、くさりの長さを変えてから編み直してみてください。
工程3.段の端で持ち替えて正方形になるまで同じ目数で編む

2段めからは、段の端で立ち上がって持ち替え、前の段と同じ目数の細編みを正方形になるまで重ねます。
- 段の端まで来たら、くさり1目で立ち上がる
- 編み地を持ち替える
- 立ち上がりのすぐ下の目から、前の段の細編みに1目ずつ細編みを編む
- 段の終わりの1目は、前の段の立ち上がりではなく、前の段で最初に編んだ目に編む
- 段の細編みを数え、作り目の数とそろっているかを見る
- 立ち上がりから数の確認までを、正方形になるまでくり返す
- 角を対角に折り、作り目の辺が段の端にそろった段で止める
工程4.糸を切って糸始末をしスチームで平らに整える

最後の段を編んだら糸を切って糸端を始末し、端が反ったり丸まったりしていても、スチームで平らに整えます。
- 最後の段は、端の細編みを編み終えたところで、立ち上がりを編まずに手を止める
- 糸端を残して切り、針にかかった目から糸端を引き抜いて締める
- 編み始めと編み終わりの2本の糸端を、とじ針で裏の端の目へ3〜4cm通して切る
- 編み地を平らに広げて置く
- アイロンの温度を、毛糸のラベルの表示に合わせる
- アイロンを編み地から浮かせたまま、スチームを当てる
- 冷めるまで編み地に触らずに置く
アクリルの糸は高温に弱く、熱いアイロンで溶けたり縮んだりする心配があります。
手編みのコースターで形がずれたときの質問と答え

1枚編み上げてみて、途中から幅が変わっていたり、手持ちの1枚より大きかったり小さかったりすると、がっかりしますよね。
かぎ針編みはほどいてやり直しやすいので、形がずれても編み直して整えられます。
取り上げる質問は次の2つです。
- 段を重ねるうちに幅が変わってきたときの直し方は?
- 手持ちのコースターと大きさが違ったときは?
2つの直し方を覚えておくと、形のずれに気づいたときに、何段戻ればよいかを自分で判断できます。
1つずつ答えていきましょう。
質問1.段を重ねるうちに幅が変わってきたときの直し方は?
幅が変わってきたら、まず段の細編みを数えて、作り目の数と比べてみてください。
作り目と数が合わない段があれば、数がそろっていた段の上までほどいて、次の段から編み直します。
ほどく目安になるのは、工程3で段ごとに数えたときに、作り目と同じ数だった段のうち、上から数えて最初の段です。
目が多いときは、段の終わりの目を前の段の立ち上がりに編んでいないかを見てみてください。
目が少ないときは、工程3の段の最初か終わりの目を飛ばしていないかを確かめます。
質問2.手持ちのコースターと大きさが違ったときは?
大きさが違ったときは、まず幅と高さのうち、ずれているほうを見分けます。
幅が違うときは、工程2と同じく作り目までほどき、くさりを足すか減らすかしたうえで、もう一度1段めから編んでみてください。
幅が合っていて高さだけが高いときは、正方形になる段までほどきます。
高さが足りないときは、段を足してから、工程3と同じく角を対角に折って正方形になったかを確かめてみてください。
コースターの糸選びで触って比べられる下北沢のKnit Shelf

糸の手ざわりや太さは、文章を読むだけでは決めにくいものですよね。
下北沢のKnit Shelfでは、取扱いの毛糸を実際に手に取り、比べて選べます。
扱っている銘柄は、DARUMA、ハマナカ、内藤商事、sawada itto、taiyo-keito、itobatake、KnitWit、丸安毛糸の60(ろくまる)です。
毛糸は1玉から買え、糸選びに迷ったときは店員に相談できます。
編み方について迷うことがあれば、店頭で気軽に相談してみてください。
編み物スペースは店内に用意していて、予約をせずに来ても使えます。
当店で買った毛糸で編むときはもちろん、手持ちの編みかけの作品を、毛糸を買わずに持ち込んで編んでもかまいません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階 |
| アクセス | 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分 |
| 営業時間 | 11:00〜17:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| @knitshelf |
定休日が決まっていないので、来店の前に@knitshelfの投稿をのぞいて、休みを確かめてみてください。
まとめ
かぎ針編みのコースターは、くさり編みと細編みで、どの段も作り目と同じ目数を重ねれば四角に編めます。
糸選びは素材・太さ・色の順に考え、大きさは手持ちのコースターかコップの底に作り目を当てて決めてみてください。
端のそろった四角に仕上げる鍵は、段の最初と終わりの目の場所を守ることです。
編みかけの作品を持ち込んで編めるスペースが、下北沢のKnit Shelfの店内にあります。