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編み物の巾着の作り方|かぎ針の長編みで編んで半分に折りひもを通す

白い布の上に置いた生成りの手編みの巾着と毛糸玉に「編み物の巾着の作り方 かぎ針の長編みで編んで半分に折りひもを通す」の文字

編み物で巾着を作ってみたくても、平らに編んだ編み地をどうやって袋の形にし、ひもをどこに通せばよいのか迷いますよね。

本記事では、かぎ針の長編みで編み地を細長く編み、半分に折って両脇をとじる巾着の作り方を、準備と5つの工程で紹介します。

使う編み目は2種類で、くさり編みと長編みです。

編む前に押さえておきたい注意点や、口が閉じきらないときの見直し方もあわせて取り上げます。

読み終えるころには、入れたいものに合う巾着を、糸選びからひもを通すまで進める流れがつかめますよ。

編み物の巾着を編み始める前の3つの準備

巾着を編む前の3つの準備。明るい色の並太のストレートヤーン、かぎ針・とじ針・はさみ、手順の言葉の意味を先に知る

巾着を編もうと毛糸を見に行くと、色も太さもさまざまな糸があり、選ぶ基準がわからず困ることもありますよね。

編み始める前に、糸と道具をそろえ、手順に出てくる言葉にも目を通しておきましょう。

準備するものと内容は、次の3つです。

  • 明るい色の並太で長編みの目が見えやすい糸を選ぶ
  • 糸に合う号数のかぎ針ととじ針とはさみを用意する
  • 長編み・束に拾う・巻きかがりの意味を先に知っておく

3つを先に整えておけば、工程の途中で道具を探したり、言葉の意味で手を止めたりせずに編み進められます。

1つずつ見ていきましょう。

準備1.明るい色の並太で長編みの目が見えやすい糸を選ぶ

巾着を編む糸は、明るい色をした並太のストレートヤーンから探してみてください。

並太という語は、毛糸の太さを表す呼び名の1つとして使われます。

ストレートヤーンとは、糸の太さも、よりのかけ方も均一な、作りの単純な糸のことです。

明るい色や薄い色の糸で編むと、長編みの目が見えやすくなります。

反対に、黒やネイビーのような濃い色では、編み目が見えにくくなるのが難点です。

濃い色の糸で編むと、仕上がりの見栄えはよくなります。

編みやすさを優先したい場合は、まず淡い色の毛糸を候補にしてみてください。

準備2.糸に合う号数のかぎ針ととじ針とはさみを用意する

道具は、かぎ針、とじ針、はさみの3つを用意します。

かぎ針ととじ針の使い道は、次のとおりです。

  • かぎ針:作り目から本体、ひもまでを編むのに使う
  • とじ針:編み物の始末や、脇のとじ合わせに使う

かぎ針は、毛糸のラベルが示す号数を手がかりに選んでみてください。

準備3.長編み・束に拾う・巻きかがりの意味を先に知っておく

5つの工程に出てくる11の言葉の意味を、下の表にまとめました。

言葉 意味
くさり編み かぎ針編みで基本となる編み方。作り目・立ち上がり・ひもに使う
作り目 編み地を編み始めるときに、土台として最初に作る1段。本記事ではくさり編みで作る
立ち上がり 各段の最初に編むくさり編みのこと
長編み 本記事で巾着の本体を編む、かぎ針編みの編み目の一種
往復編み 段の端で編み地の向きを変えながら、1段ずつ折り返して編む編み方。段ごとに表と裏が入れ替わる
持ち替える 編み地を裏返して向きを変え、編み終えたばかりの端を右側に持ってくること
束(そく)に拾う 下の段にあるくさり編みを、まるごと拾って編むこと
とじ 編み地の段と段をつなぐこと
巻きかがり とじ針に通した糸が、向かい合う縁に巻きつくようにかがってつなぐ方法
糸始末 編み終わりやとじ終わりで余った糸端を、編み地に入れ込んでおく処理
ひも通しの段 くさり編みで穴をあけながら編む段。ひもを通す穴が並ぶ

目数を数えるときは、長編みの段なら立ち上がりのくさりも1目に入れ、かぎ針にかかったままの目は数えません。

巾着の糸を買う前と編み始める前に知っておく3つの注意点

買う前と編む前の3つの注意。入れたいものを先に用意する、同じロットでまとめて買う、毛糸のラベルは取っておく

巾着を編み進めてから、入れたいものが入らない、ひもの色が本体と合わないと気づくと、やり直しが大変ですよね。

糸を買う段階と編み始める段階で、気をつけたいことが3つあります。

具体的には次のとおりです。

  • 幅は作り目で決まるので入れたいものを先に用意する
  • 本体もひもも同じ糸で編むのでロットをそろえて買う
  • 洗い方を確かめられるよう毛糸のラベルは取っておく

先に知っておけば、編み上げたあとに大きさや色が合わずに編み直す手間を減らせます。

順に確かめていきましょう。

注意1.幅は作り目で決まるので入れたいものを先に用意する

本記事の巾着の幅は、最初に編む作り目で決まり、編み進めてから広げることはできません。

本記事の巾着は長編みの往復編みで編み、段の目数はどこも作り目と同じだからです。

編み始める前に、巾着に入れたいものを手元に用意してみてください。

入れたいものは、工程1で作り目の長さを決めるときと、工程3で編み地の長さを確かめるときの2回使います。

注意2.本体もひもも同じ糸で編むのでロットをそろえて買う

本体・とじ糸・ひもの分の毛糸は、同じロットでまとめてそろえておきましょう。

本記事の巾着では、本体も、両脇をとじる糸も、ひもも同じ毛糸を使います。

ロットとは、毛糸を染めたときの釜ごとにつく番号のことです。

同じ色の糸でも、ロットが違えば色にわずかな差があり、編み地にすると差がはっきり見えてきます。

買うときは、必要な分に少し足した量を選ぶのがおすすめです。

注意3.洗い方を確かめられるよう毛糸のラベルは取っておく

毛糸のラベルは、編み始める前に外したら、巾着が仕上がってからも手元に残しておきましょう。

ラベルに載っているロットの番号と洗濯表示は、同じ糸を買い足すときと、完成した巾着を手入れするときの手がかりになります。

ロットの番号や洗濯表示のない糸もあるので、洗う前はラベルと糸の説明を読み、洗い方を決めておきましょう。

かぎ針編みの巾着を長編みの往復編みで作る5つの工程

巾着を作る5つの工程。作り目を入れたいものに当てる、くさり1目と長編みでひも通しの段、包める長さまで編み最後の段の側にも穴、両脇を巻きかがりでとじる、ひもを左右から1本ずつ通す

編み地は平らなのに、どこで袋の形に変わるのかが見えにくく、編み始める前に不安になる人もいますよね。

本記事の巾着は、長編みで編み地を細長く編む3つの工程と、袋にしてひもを通す2つの工程で仕上げます。

袋の形にする方法は、本記事のほかにも、輪の作り目から底を編む作り方や、モチーフをつなぐ作り方などさまざまです。

ひもには、市販のリボンや、かぎ針で編む丈夫なひもであるスレッドコードを使う作り方もあります。

工程の名前と順番は、以下の5つです。

  • 入れたいものの幅までくさりを編んで長編みを2段編む
  • くさり1目と長編みをくり返してひも通しの段を編む
  • 包める長さまで編んで編み終わりの側にもひも通しの段を編む
  • 半分に折って両脇を巻きかがりでとじる
  • くさり編みでひもを2本編み口のひも通しの穴に通す

5つの流れが頭に入っていれば、いま袋のどの部分に取りかかっているのかが見え、ひも通しの段の位置でも迷いにくくなります。

1つずつ順番に編んでいきましょう。

工程1.入れたいものの幅までくさりを編んで長編みを2段編む

くさりの作り目を入れたいものの横幅に沿わせて厚みの分だけ長めに編み、その上に長編みを2段重ねた模式図

糸端を残してくさりの作り目を編み、入れたいものの幅に合わせて止めたら、長編みを2段編みます。

  • 糸端を残し、くさり編みで作り目を編む(最初の目は数えない)
  • 入れたいものをくさりで包むように当て、横幅に厚みの分を足したところで止める
  • 立ち上がりのくさり3目を編み、作り目の端から2目めに長編みを編む
  • 続けて、作り目の残りの目すべてに長編みを1目ずつ編む
  • 2段めは、立ち上がりのくさり3目を編んで持ち替え、最初の長編みを前の段の2目めに編む
  • 最後の長編みは、前の段の立ち上がりで編んだくさりの、下から3目めに編む
  • 1段編み終えるごとに目数を数え、作り目と同じかを見る

作り目がきつくて1段めの長編みが編みにくいときは、作り目をほどき、くさりだけ太い号数のかぎ針で編み直してみてください。

工程2.くさり1目と長編みをくり返してひも通しの段を編む

長編みの段の上に、長編みとくさり1目が交互に並んで穴があいた段と、その上で穴の上にも長編みを編んだ段を重ねた模式図

3段めをひも通しの段にして穴を並べ、4段めはくさりを束に拾って長編みの段に戻します。

  • 3段めも立ち上がりから始め、持ち替えたら前の段の2目めに長編みを編む
  • くさり1目を編み、前の段の1目をとばして次の目に長編みを編む、をくり返す
  • 前の段の残りが1〜2目になったら、残りの目に長編みを1目ずつ編む
  • くさり1目も1目と数え、作り目と同じ目数になっているか確かめる
  • 4段めも同じく立ち上がりから始め、くさりのところは束に拾って長編みを編む
  • 前の段の長編みには、1目に長編みを1目ずつ編む
  • 4段めを編み終えたら、目数が作り目とそろっているかを数える

工程3.包める長さまで編んで編み終わりの側にもひも通しの段を編む

細長い編み地の作り目の側と編み終わりの側に穴の並ぶ段があり、中ほどの折り返す位置まで入れたいものを重ねた模式図

入れたいものを包める長さまで長編みを編み進め、最後の段から3段めを2つめのひも通しの段にします。

  • 5段めからは、作り目と同じ目数の長編みを1段ずつ編む
  • 入れたいものを、上端が作り目の側のひも通しの段のすぐ下に来るように編み地にのせる
  • 底で折り返した編み地が、入れたいものの上端に届くまで長編みを編む
  • 次の段を、工程2の3段めと同じ並びでひも通しの段に編む
  • 続く段は、くさりを束に拾って長編みを編む
  • 段の終わりに、作り目と同じ目数かを数える
  • 長編みをもう1段編み、編み終えたら次の段の立ち上がりは編まずに糸を切る
  • かぎ針に残った1目から糸端を引き抜き、編み終わりを止める

工程4.半分に折って両脇を巻きかがりでとじる

作り目と編み終わりを重ねて二つ折りにした編み地の左右の端を、袋の口から底に向けてかがっていく模式図

編み地を二つ折りにして両脇を巻きかがりでとじると、折り山が底になった袋の形になります。

  • 作り目の段と最後の段を合わせ、編み地を半分に折る
  • 本体と同じ糸を別に切り、とじ針に通す
  • 口の側から底へ向かって、向かい合う段の端どうしを巻きかがりでとじる
  • 長編み1段につき2回を目安にかがる
  • 反対の脇も、口の側から底へ同じようにとじる
  • とじ糸と、編み始め・編み終わりの糸端を、袋の内側で糸始末する(3〜4cmほど目にくぐらせて切る)

工程5.くさり編みでひもを2本編み口のひも通しの穴に通す

上から見た袋の口に沿って、2本のひもがそれぞれ左と右の脇から出て口を1周し、出てきた脇で結ばれている模式図

くさり編みでひもを2本編んだら、左右の脇から1本ずつ、口のひも通しの穴に通します。

  • くさり編みで、口に沿わせて2周できる長さまでひもを編む
  • 口に当てて長さを確かめてから、工程3の編み終わりと同じように糸を切って止める
  • 同じ長さのひもを、もう1本編む
  • 1本めを、片方の脇の近くの穴から入れる
  • 穴に表と裏から交互に通して口を1周させ、同じ脇から出す
  • 2本めを反対の脇の近くの穴から入れ、同じように口を1周させて反対の脇から出す
  • ひもごとに両端をそろえてひと結びする
  • 糸端は結び目の先でくさりの中にくぐらせて切る

編み物の巾着を編む途中や仕上げで迷ったときの質問

巾着で迷ったときの答え。幅が変わったら段ごとに目数を数える、口が閉じなければひもの通し方を見直す、幅が足りなければ作り目から編み直す

編み進めるうちに幅がそろわなくなったり、仕上げたあとで口が閉じなかったりすると、どこを直せばよいのか戸惑いますよね。

幅は段ごとの目数を、口はひもの通り方を、中身が入らないときは作り目を見直します。

答えていく質問は、以下のとおりです。

  • 編み地の幅が途中で広がったり狭まったりしたら?
  • ひもを引いても巾着の口が閉じきらないときは?
  • できた巾着の幅が足りず入れたいものが入らなかったときは?

答えを先に知っておけば、思いどおりにいかなかったときも、ほどく段や見直す場所をすぐに決められます。

質問ごとに見ていきましょう。

質問1.編み地の幅が途中で広がったり狭まったりしたら?

編み地の幅が途中で変わったら、段ごとの目数が作り目と同じかを数えます。

目数が多いときは、段の最初で立ち上がりの真下の目にも長編みを編んだ段がないか探してみてください。

目数が少ないときは、段の最後の1目を、前の段で立ち上がりに編んだくさりへ編めているかを見ます。

目数の合わない段まで編み地をほどき、編み直してみてください。

質問2.ひもを引いても巾着の口が閉じきらないときは?

ひもを引いても口が閉じきらないときは、2本のひもの通り方を見直します。

1本めと2本めが左右の脇から1本ずつ出て、それぞれ口を1周しているか、ひもの通り道をたどってみてください。

飛ばした穴があったときは、ひもを抜いて通し直します。

閉じるときは、左右の結び目を同時に外へ引いてみてください。

質問3.できた巾着の幅が足りず入れたいものが入らなかったときは?

幅が足りずに入れたいものが入らないときは、作り目までほどき、作り目のくさりを増やして編み直します。

目数を変えずに大きくしたいときは、かぎ針を太い号数に替えて、編み目を大きくしてみてください。

号数を上げる幅は、1号ずつとする説と1〜2号ずつとする説があります。

替えたあとも、工程1と同じく作り目を入れたいものに当て、幅が足りているかを確かめましょう。

巾着の糸の色と手ざわりを確かめられる下北沢のKnit Shelf

下北沢のKnit Shelfでは、毛糸の色や手ざわりを見比べられる、1玉から買えて何玉要るかも相談できる、編みかけを予約なしで持ち込める

本記事の巾着は、本体とひもを同じ毛糸で編むので、色や手ざわりは実物を見て決めたいですよね。

下北沢のKnit Shelfは、[hus:](フース)と姉妹店の関係にある毛糸店です。

店頭では、取扱銘柄の糸に直接ふれて、色合いや手ざわりを見比べられます。

取扱銘柄は、[hus:]、DARUMA、ハマナカ、内藤商事、sawada itto、taiyo-keito、itobatake、KnitWit、丸安毛糸の60(ろくまる)です。

毛糸は1玉から買えます。

糸選びで決めきれないときは、店員にたずねてみてください。

巾着を編むのに何玉要るかも、店員に相談できます。

編み方でつまずいたときにも、声をかけてみるといいですよ。

店内の編み物スペースは、前もって予約しなくても使えます。

当店の毛糸を買って編むのはもちろん、買い物をしない日に、手元の編みかけを持ってきて編むのも自由です。

項目 内容
住所 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階
アクセス 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分
営業時間 11:00〜17:00
定休日 不定休
Instagram @knitshelf

店のお休みは@knitshelfで告知しているので、出かける前にのぞいてみてください。

まとめ

本記事で編む巾着の土台は、かぎ針の長編みで細長く編んだ編み地です。

作り目の側と編み終わりの側の2か所に、くさり1目と長編みを交互に編むひも通しの段を入れます。

二つ折りにした編み地の両脇をとじ合わせ、くさり編みのひもを2本通せば巾着の完成です。

編み物スペースのあるKnit Shelfの店内では、手元の編みかけを持ち込んで続きを編めます。

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