編み物のキーホルダーの作り方|かぎ針で編む円に吊り輪と金具を付ける

SNSで毛糸のキーホルダーを見かけて作りたくなっても、金具をどう付けるのか、ほどけないかが気になりますよね。
本記事では、かぎ針で編む細編みの円に、くさり編みの吊り輪と丸カンで金具をつなぐ作り方を、準備と4つの工程で紹介します。
編み目は、円の細編み、段を閉じる引き抜き編み、吊り輪のくさり編みの3つで、編み始めは輪の作り目です。
編み上げたあとの大きさ・ほどけ・贈り方の悩みにも、後半で答えます。
読み終えるころには、円から吊り輪までを1本の糸で編み、金具をつないで仕上げる流れがつかめますよ。
編み物のキーホルダーを作る前の4つの準備

キーホルダーを作ろうと決めても、毛糸のほかに何をそろえればよいのか、どれから買えばよいのかで迷う人は多いですよね。
用意するのは毛糸と円を編む道具と金具の3つで、あわせて手順に出てくる言葉も確かめておきます。
準備することは、次の4つです。
- 編み目を数えやすい明るい色の並太の毛糸を選ぶ
- 円を編むかぎ針やステッチマーカーなどの道具をそろえる
- 丸カンとキーホルダーパーツとフラットペンチを用意する
- 輪の作り目や吊り輪など手順で使う言葉を知る
4つを先にそろえておけば、編み上げたあとに金具を探して手を止めることなく、キーホルダーの完成まで続けて進められます。
1つずつ見ていきましょう。
準備1.編み目を数えやすい明るい色の並太の毛糸を選ぶ
並太で明るい色のストレートヤーンを、キーホルダーの円の糸としておすすめします。
ストレートヤーンは、糸の太さとよりの具合が一定に保たれた、シンプルな糸です。
明るい色や薄い色は編み目が見えやすく、工程2で段ごとに目数を数えるときにも目を追いやすくなります。
黒やネイビーといった濃い色は、仕上がった姿の見栄えがよい色です。
ただ、濃い色だと、編み目の見分けがつきにくくなります。
編み目の追いやすさを大事にしたいときは、淡い色の糸から選んでみてください。
準備2.円を編むかぎ針やステッチマーカーなどの道具をそろえる
円を編んで吊り輪を仕上げるまでには、はさみのほかに、次の3つの道具を使います。
- かぎ針:円と吊り輪を編む
- ステッチマーカー:段の印にしたい編み目にかけて使う
- とじ針:編み物の始末や、とじ合わせに使う
かぎ針は、手元の毛糸のラベルを見て、書かれている号数に合わせてみてください。
並太などの呼び名ごとの号数の目安は出典によって違い、糸ごとの号数はラベルで確かめられるためです。
準備3.丸カンとキーホルダーパーツとフラットペンチを用意する
編んだ円をキーホルダーにするには、2つの金具と、金具を扱うフラットペンチを用意します。
| 金具・道具 | 何に使うか |
|---|---|
| キーホルダーパーツ(ナスカン) | 丸カンで、編んだ円とつなぐ金具 |
| 丸カン | 吊り輪とキーホルダーパーツのあいだをつなぐ、輪の形の金具 |
| フラットペンチ | 丸カンを開けたり閉じたりするときに使う、平型のペンチ |
| ボンド | 仕上げたあと、ほどけが心配なときに使う |
ボンドを付ける場所は、質問2で紹介します。
準備4.輪の作り目や吊り輪など手順で使う言葉を知る
4つの工程に出てくる言葉の意味は、次の表のとおりです。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 輪の作り目 | 指に糸端を巻いてできた輪へ1段めの目を編み入れ、円の中心から編み始める作り目。1段めを編み入れたら糸端を引き、中心を締める |
| 細編み | かぎ針編みの編み目の1つ。中長編みや長編みより背が低い |
| 立ち上がり | 新しい段を編み始める前に編む、くさり編みの目 |
| くさり編み | 立ち上がりと吊り輪で使う、基本となる編み方 |
| 引き抜き編み | 段の最後に編み、段の最初の目とつなぐ編み目 |
| 段を閉じる | 1段を編み終えたところで、その段で最初に編んだ目へ引き抜き編みをして、段の始めと終わりをつなぐこと |
| 2目編み入れる | 前の段の1目に、細編みを2目編むこと。1目に1目編むところは「1目編む」と呼ぶ |
| 増し目 | 編み目の数を増やす操作。本記事では2目編み入れて増やす |
| 吊り輪 | 金具を付けるために、くさり編みで作る輪 |
| 糸始末 | 編み終えて残った糸端を、編み地へ入れ込む処理 |
輪の作り目は、「わの作り目」と書く場合もあります。
目数を数えるときは、細編みの立ち上がりのくさりと、段を閉じた引き抜き編みを目の数に入れません。
かぎ針編みのキーホルダーを細編みの円で作る4つの工程

円は編めても、編み上げたものを金具にどうつなげばよいのかで手が止まる人は多いですよね。
本記事のキーホルダーは、円を編む2つの工程と、吊り輪を編んで金具につなぐ2つの工程で仕上がります。
1段めに編み入れる目数は作品ごとに異なるので、編み図を見ながら編むときは、編み図の目数に合わせてみてください。
あみぐるみにボールチェーンなどを付けて作るキーホルダーもあります。
工程は次の4つです。
- 輪の作り目に6目編んで1段めを閉じる
- 増し目で円を広げて好みの大きさの段で止める
- 糸を切らずにくさり編みで吊り輪を編み円の縁に縫い付ける
- フラットペンチで丸カンを広げて吊り輪と金具をつなぐ
先に4つの流れをつかんでおくと、いまどこまで進んだかを見失わずに、金具をつなぐところまでたどり着けます。
順番に作っていきましょう。
工程1.輪の作り目に6目編んで1段めを閉じる

1段めでは、細編み6目を作り目の輪に編み入れて中心を締め、印の付いた最初の細編みに引き抜いて閉じます。
- 輪の作り目を作る
- 立ち上がりに、くさり1目を編む
- 作り目の輪に、細編みを6目編む
- 1目めに編んだ細編みへ、印のステッチマーカーをかける
- 中心の輪を締める
- 印の細編みへ引き抜き編みを編み、1段めを閉じる
工程2.増し目で円を広げて好みの大きさの段で止める

2段めからは段ごとに6目ずつ増やし、円が好みの大きさになった段で止めます。
- 段の始めに、くさり1目で立ち上がる
- 段の最初の細編みを編んだら、ステッチマーカーを付け替える
- 2段めは、引き抜いたのと同じ目から、各目に2目ずつ編み入れて12目にする
- 「2目編み入れる」「1目編む」の組を6回編み、3段めを18目にする
- 4段め以降は、組の「1目編む」を段ごとに1回ずつ多くする(目数は6×段の数)
- 工程1と同じく、印の細編みに引き抜いて段を閉じる
- 閉じた段の細編みを数え、目数が合っているかを確かめる
- 段を閉じるたびに手持ちのキーホルダーと並べ、好みの大きさの段で止める
円の縁が波打ってきたら目数の増やし過ぎ、まん中がお椀の形に盛り上がってきたら目数の不足であることが多いです。
どちらのときも段の目数を数え直し、合わない段までほどいてから編み直しましょう。
工程3.糸を切らずにくさり編みで吊り輪を編み円の縁に縫い付ける

吊り輪は円と同じ糸で続けて編み、輪にした根元を円の縁に縫い付けて留めます。
- 最終段を閉じたら、糸を切らずにそのままくさり編みを編み始める
- 丸カンが通る長さまで、くさりを編む
- 糸を切る前に、くさりに丸カンを通して長さを確かめる
- 長さが足りなければ、くさりを編み足す
- 糸端を長めに残して、糸を切る
- 糸端を、針にかかっている目から引き抜いて止める
- くさりが輪になるように、とじ針で糸端を、最終段を閉じた位置の縁に数回縫い付ける
- 残りの糸端と編み始めの糸端を、最終段を避けて円の裏の目へ中心向きに3〜4cm通し、切る
工程4.フラットペンチで丸カンを広げて吊り輪と金具をつなぐ

丸カンをフラットペンチで広げ、吊り輪とキーホルダーパーツを通してから閉じれば、キーホルダーの完成です。
- フラットペンチを使い、丸カンの輪を前後にずらして広げる
- 広げた丸カンに、吊り輪を通す
- 続けて、キーホルダーパーツを丸カンに通す
- 輪を前後にずらして戻し、フラットペンチで丸カンをしっかり閉じる
丸カンは、左右に開き過ぎるとゆがみ、輪を伸ばすように開くと切れることがあります。
広げるときも閉じるときも、前後にずらす向きで動かしてみてください。
キーホルダーの大きさやほどけ・贈り方で迷ったときの質問

編み上げたキーホルダーを手にすると、大きさやほどけ、人への渡し方が気になってくることもありますよね。
大きさは止める段で、ほどけはボンドで、贈るときは毛糸のラベルで、それぞれ手を打てます。
答える質問は、以下の3つです。
- キーホルダーの円は何段まで編めばいい?
- 編んだキーホルダーがほどけないか心配なときは?
- 手編みしたキーホルダーを人に贈るときに添えるものは?
3つの答えを知っておけば、円をどの段で止めるかや、仕上げと渡し方まで迷わずに進められます。
質問ごとに見ていきましょう。
質問1.キーホルダーの円は何段まで編めばいい?
キーホルダーの円に決まった段数はなく、手持ちのキーホルダーと比べて好みの大きさになった段が止めどきです。
同じ段数で編んでも、太いかぎ針なら円は大きく、細いかぎ針なら小さく仕上がります。
段数を変えずに大きさを変えたいときは、隣り合う号数の針に替えて、もう1枚編んで大きさを比べてみてください。
質問2.編んだキーホルダーがほどけないか心配なときは?
ほどけが心配なときは、吊り輪を縫い付けた根元にボンドなどを付けておきます。
ボンドは、工程3の糸始末まで終えてから付けてみてください。
質問3.手編みしたキーホルダーを人に贈るときに添えるものは?
人に贈るときは、使った毛糸のラベルを取っておき、素材と洗い方を書いたメモを添えることをおすすめします。
毛糸のラベルには、編み上げたあとの手入れに使う洗濯表示が載っているからです。
ただ、糸の洗濯表示は決まりで付けるものではなく、載っていない糸もあります。
洗濯表示が見当たらないときは、糸の説明書きで洗い方を確かめてから書き添えてみてください。
キーホルダーの毛糸を1玉から選べる下北沢のKnit Shelf

キーホルダーにする円の色を、画面ではなく実物の毛糸を見ながら選びたい人もいますよね。
下北沢のKnit Shelfは、[hus:](フース)の姉妹店にあたる毛糸店です。
店内の毛糸は、実物に触れて見比べながら選べます。
取扱銘柄は、DARUMA、ハマナカ、内藤商事、sawada itto、taiyo-keito、itobatake、KnitWit、丸安毛糸の60(ろくまる)、[hus:] です。
毛糸は1玉から買えるので、キーホルダーに使いたい色を1玉ずつ選べます。
どの太さや色にするか決めきれないときは、店頭にいる店員に気軽にたずねてみてください。
編み方で手が止まったときも、相談してみるといいですよ。
店内の編み物スペースの利用には、予約がいりません。
当店で選んだ毛糸を編む日はもちろん、何も買わない日に手持ちの編みかけを持ち込むだけでも使えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階 |
| アクセス | 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分 |
| 営業時間 | 11:00〜17:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| @knitshelf |
お休みの日は、@knitshelfの投稿で確かめてから出かけてみてください。
まとめ
本記事の編み物のキーホルダーは、かぎ針で編んだ細編みの円が土台です。
円を編み終えたら糸を切らずにくさり編みを続け、吊り輪の根元を円の縁に縫い付けます。
丸カンは前後にずらして広げ、吊り輪とキーホルダーパーツを通したら、しっかり閉じて完成です。
Knit Shelfの店内には、編みかけの作品を広げて編める編み物スペースもあります。