本文へスキップ

かぎ針編みのひざ掛けの編み方!毛糸選び・作り目の数・編む手順

かぎ針編みのひざ掛けの編み方!毛糸選び・作り目の数・編む手順

小物が編めるようになると、ひざ掛けのような大物も編んでみたくなります。

ただ、編み図がないと、何目で編み始めるかで手が止まりがちです。

本記事では、かぎ針編みのひざ掛けを、長編みの往復編みで長方形に編み、細編みの縁編みで周りを1周する方法で紹介します。

丸や四角のモチーフを編んでつなぐ方法もありますが、ここでは1枚で編む方法に絞りました。

くさり編み・細編み・長編み・引き抜き編みを編んだことがあれば、手順をそのまま追える内容です。

読み終えたら、毛糸選びから作り目の計算、お手入れまでを自分で進められます。

手編みのひざ掛けの毛糸は素材・太さ・色・ロットで選ぶ

手編みのひざ掛けの毛糸は素材・太さ・色・ロットで選ぶ

ひざ掛けのような大きな作品は、どんな毛糸を選べばよいか迷うところです。

かぎ針編みは、棒針編みより糸を多く使います。

そこで、編み始める前に、素材、太さと色、買い方の3つを決めておきましょう。

詳しく見ていく内容は、次のとおりです。

  • 素材ごとの暖かさのしくみと洗い方を確かめる
  • 太さと色は編み目の見やすさで選ぶ
  • 同じロットの毛糸を必要な玉数まとめて買う

先に決めておけば、編み始めてから糸を選び直したり、途中で色が変わって困ったりせずに済みますよ。

1つずつ見ていきましょう。

ポイント1.素材ごとの暖かさのしくみと洗い方を確かめる

ひざ掛けの毛糸は、暖かさのしくみと洗い方を素材ごとに確かめてから選びます。

ここで取り上げるのは、ウールとアクリルの2つです。

  • ウール:縮れた繊維のすき間に空気をため、熱を伝えにくい
  • アクリル:軽く、かさ高く、保温性がよい。毛玉ができると落ちにくい

ただし、洗えるかどうかや洗い方は、同じウールでも糸によって違ってきます。

選ぶときは、毛糸のラベルの洗濯表示も見てみてください。

ポイント2.太さと色は編み目の見やすさで選ぶ

ひざ掛けの糸は、編み目が見やすいかどうかで太さと色を選ぶと編み進めやすくなります。

当店がおすすめするのは、太めでまっすぐな糸の、明るい色です。

まっすぐでない糸の一例として、糸の回りにループがついたループヤーンを選ぶと、編み目が見にくくなります。

黒やネイビーといった濃い色も、編み目が見えにくい色です。

仕上がりの見栄えを取るなら濃い色、編み目の見やすさを取るなら淡い色を選ぶと迷いません。

ポイント3.同じロットの毛糸を必要な玉数まとめて買う

ひざ掛けの毛糸は、同じロットのものを必要な玉数まとめて買います。

ロットとは、同じ色を染めた釜ごとに分かれる番号です。

ロットが違う糸は、同じ色番でも、編み地にすると色の差がはっきり出ます。

同じ番号の玉をそろえるときは、ラベルに書かれたロット番号を1玉ずつ確かめてみてください。

ロット番号を表示していない糸もあります。

同じロットで足りるように、買うときは少し多めにそろえておくのがおすすめです。

ラベルは捨てずに取っておくと、買い足すときに番号を確かめられます。

必要な玉数は、作品ごとに違うものです。

迷ったときは、Knit Shelfの店頭で、作りたいひざ掛けに要る玉数を店員に相談してみてください。

ひざ掛けを編む前に用意する道具と手順に出てくる用語

ひざ掛けを編む前に用意する道具と手順に出てくる用語

小物は編めても、大物を編むのははじめてという人もいます。

ここで説明するのは、用意する道具と、編む手順に出てくる言葉です。

項目を順に並べると、次のようになります。

  • かぎ針の号数は糸のラベルで確かめてとじ針も用意する
  • 往復編みと長編みの立ち上がりの数え方を知る
  • 縁編みと引き抜き編みと糸始末の意味を知る

言葉の意味を先に知っておくと、手順のところでは目数と順番を追うことに集中できます。

順番に確かめていきましょう。

準備1.かぎ針の号数は糸のラベルで確かめてとじ針も用意する

使う毛糸のラベルにある使用針の欄で、かぎ針の号数を確かめます。

毛糸の太さと針の号数の目安は、出典によって範囲が違うためです。

かぎ針の直径も、同じ号数のままメーカーごとに差があります。

一例として、3/0号ならクロバーの針は2.3mm、チューリップの針は2.2mmです。

編み物の糸の始末や毛糸の刺しゅうには、とじ針という針を使います。

太い毛糸に合わせたとじ針もあるので、糸の太さに合わせて選んでみてください。

ほかに、糸を切るはさみも用意します。

準備2.往復編みと長編みの立ち上がりの数え方を知る

往復編みでは、1段編み終えるたびに編み地を持ち替え、行きと帰りを交互にくり返して編みます。

立ち上がりと呼ぶのは、各段の最初に編むくさり編みです。

長編みの段は、立ち上がりのくさりも1目に数えます。

細編みの段なら、立ち上がりは目の数に入れません。

本体は長編み、縁編みは細編みで編むので、2つの数え方の違いを覚えておくと安心です。

準備3.縁編みと引き抜き編みと糸始末の意味を知る

本記事では、本体を編み終えたあと、糸を切らずに周りを細編みで1周する段を縁編みと呼びます。

縁編みで回る辺のうち、長編みの段の側面にあたる2つの辺が横の辺です。

本記事の手順では、縁編みの1周の終わりで最初の細編みとつなぐときに、引き抜き編みを使います。

糸始末は、とじ針に通した糸端を編み地の裏側にくぐらせ、余りを切る作業です。

糸端は、編み始めや編み終わり、糸を替えたところに出ます。

ひざ掛けの幅から作り目の数を割り出す3つのステップ

ひざ掛けの幅から作り目の数を割り出す3つのステップ

手持ちのひざ掛けと同じくらいの幅にしたくても、くさりを何目編めばよいかは見当がつきにくいものです。

ただ、作り目の数は、ひざ掛けの幅とゲージがわかれば計算で出せるので心配いりません。

ゲージは、10cm四方の編み地に何目・何段入るかを表した数です。

毛糸のラベルにある、使用針で編んだときの目安のゲージを、標準ゲージと呼びます。

進め方は、次の3つのステップです。

  • 幅は手持ちのひざ掛けを測るかひざに当てて決める
  • 長編みの試し編みで10cm分の目数を数える
  • 幅とゲージから作り目のくさりの数を計算する

3つを順に進めると、自分の手加減に合った作り目の数で編み始められます。

1つずつ見ていきましょう。

ステップ1.幅は手持ちのひざ掛けを測るかひざに当てて決める

ひざ掛けの幅は、手持ちのひざ掛けか、自分のひざで測って決めます。

  • 手持ちのひざ掛けやブランケットの幅を、引っ張らずに測る
  • 手持ちがなければ、いすに座る
  • ひざに掛けたい範囲の端から端までを測る
  • 長さはここでは決めず、編みながらひざに当てて決める

ステップ2.長編みの試し編みで10cm分の目数を数える

本番の糸とかぎ針で長編みを試しに編み、10cmの幅に並ぶ目数を数えます。

  • ラベルのかぎ針の標準ゲージの目数を見る(ハマナカは長編みの値)
  • くさりをその1.5〜2倍を目安に編み、試し編みの作り目にする
  • 標準ゲージのない糸は、くさりを15cmより長く編む
  • 長編みの往復編みで、縦横とも15cm以上を目安に編む
  • アイロンを浮かせて蒸気を当て、冷めるまで待つ
  • 引っ張らずに、中央の10cmの目数を数える(半目は0.5)

編み地がかたく詰まりすぎたときは、かぎ針を太いものに替えて編み直してみてください。

ステップ3.幅とゲージから作り目のくさりの数を計算する

作り目のくさりの数は、幅÷10×10cmの目数で出します。

  • ステップ1で測った幅をcmで用意する
  • 幅を10で割る
  • ステップ2で数えた10cmの目数を掛ける
  • 出た数を、作り目のくさりの数にする
  • 段のゲージは計算に使わず、長さは編みながら合わせる

仮の数字で計算すると、幅70cm・10cmに15目なら、70÷10×15で105目です。

かぎ針編みのひざ掛けの編み方 作り目から仕上げまで4つの工程

かぎ針編みのひざ掛けを編む順番の図。くさりの作り目から長編みの往復編みで本体を編み、細編みの縁編みを1周する

大きな作品は、編んでも編んでも終わりが見えず、途中で不安になりがちです。

ひざ掛けは、作り目、本体、縁編み、仕上げの順に進めます。

工程は次の4つです。

  • くさり編みの作り目から1段めの長編みを編む
  • 2段めから先は同じ目数で往復に編み進める
  • 長さが足りたら本体を止めて細編みで縁編みを1周する
  • 糸始末をしてスチームで形を整える

全体の流れを先に見ておくと、いまどこを編んでいるのかがわかり、長い作業でも迷わずに進められますよ。

ここから順に見ていきます。

工程1.くさり編みの作り目から1段めの長編みを編む

計算した数のくさりで作り目をして、1段めを長編みで編みます。

  • ステップ3で出した数のくさりを編み、作り目にする
  • 立ち上がりのくさりを3目編む
  • 作り目の端から2目めに、最初の長編みを編む
  • 残りの作り目に、1目ずつ長編みを編む
  • 立ち上がりを1目と数え、作り目と同じ数か数える

作り目のくさりを数えるときは、針にかかっている目は入れずに、下の編み終えている目を数えます。

工程2.2段めから先は同じ目数で往復に編み進める

2段めからは、段ごとに編み地を持ち替えて、作り目と同じ目数で往復に編みます。

  • 前の段を編み終えたら、立ち上がりのくさり3目を編む
  • 編み地を持ち替える
  • 前の段の2目めから長編みを編む(立ち上がりの真下には編まない)
  • 段の最後は、前の段の立ち上がりのくさりの、下から3目め(いちばん上のくさり)に編む
  • 段の終わりに目数を数え、作り目と同じ数か確かめる
  • 糸がなくなりそうなときは、段の端で次の玉の糸に替える

目数が増えて端が広がるのは、立ち上がりの真下にも編んだときです。

段の最後を立ち上がりに編んでいないと、目数が減って端が狭まります。

合わない段は、ほどいて編み直してみてください。

工程3.長さが足りたら本体を止めて細編みで縁編みを1周する

ひざに当てて長さが足りたら本体を止め、そのまま細編みの縁編みで周りを1周します。

  • 編み地をひざに当て、長さが足りた段の終わりで本体を止める
  • 糸を切らずに、立ち上がりのくさり1目を編んで持ち替える
  • 最後の段を編み終えた角から、最後の段、横の辺、作り目の側、もう一方の横の辺の順に細編みを編む
  • 目数の目安は、横の辺が長編み1段に2目、ほかの辺は1目に1目、角は同じ目に3目
  • 始めの角は、最初の細編みと同じ目に2目足して3目にする
  • 最初の細編みに引き抜き編みをする
  • 糸を切り、最後の目から糸端を引き出す

縁編みが波打つときは横の辺の細編みを減らし、つれるときは増やして、その辺を編み直します。

工程4.糸始末をしてスチームで形を整える

最後に糸始末をして、スチームで編み地の形を整えます。

  • 残った糸端を、1本ずつとじ針に通す
  • 縁編みの裏側の目に3〜4cmくぐらせて切る
  • 編み地を平らに広げる
  • 糸のラベルで、アイロンの温度を確かめる
  • 編み地にアイロンを置かず、浮かせたまま蒸気を当てる
  • 冷めるまで動かさずに置く

アクリルの糸は高温で溶けたり縮んだりする恐れがあるので、ラベルで確かめた温度より上げずに当ててみてください。

完成したひざ掛けを洗う・干す・しまう3つのお手入れ

完成したひざ掛けを洗う・干す・しまう3つのお手入れ

時間をかけて編んだひざ掛けだからこそ、洗って縮ませてしまわないか不安になりますよね。

手編みのひざ掛けのお手入れは、洗う・干す・しまうの3つです。

取り上げる内容を並べておきます。

  • 洗濯表示を見てから30℃以下の水で押し洗いする
  • ぬれたひざ掛けは吊るさずに平らにして乾かす
  • 使わない季節は洗ってからしまい防虫剤を上に置く

3つを知っておけば、編み上げたひざ掛けを次の冬も気持ちよく使えます。

では、洗い方から見ていきましょう。

お手入れ1.洗濯表示を見てから30℃以下の水で押し洗いする

ひざ掛けを洗う前に洗濯表示を確かめ、手で洗うなら30℃以下の水で押し洗いにします。

洗濯表示を確かめる先は、買ったときに取っておいた毛糸のラベルです。

ただし、洗濯表示のない毛糸のラベルもあります。

おけのマークの中の数字が表すのは、洗うときの水の温度の上限です。

おけに×が付いていれば、家庭では洗えません。

ラベルに防縮加工とあっても、洗濯機で洗えるかどうかは、洗濯表示を見て決めてみてください。

ウールは、水分に熱・摩擦・アルカリが加わると縮みます。

押し洗いで避けるのは、次の3つです。

  • 熱を避ける:30℃以下の水で洗う
  • 摩擦を避ける:もまずに押し洗いする
  • アルカリを避ける:中性洗剤を使う

洗い始めからすすぎ終わりまで、水の温度を同じに保つのがコツです。

ウールは、一度縮むと元に戻りません。

お手入れ2.ぬれたひざ掛けは吊るさずに平らにして乾かす

洗い終えたひざ掛けは、ハンガーなどに吊るさず、平らな状態で乾かします。

ニットをハンガーで吊るして干すと、水を含んだ重さで縦に伸びてしまうことがあるためです。

脱水が済んだらすぐに取り出し、洗う前の形に整えます。

干すときは、平らなところに広げるか、さおに二つ折りにかけてみてください。

直射日光の当たらないところで陰干しにします。

陰干しにするのは、日光の紫外線がウールのような動物性の繊維を黄ばませたり、色あせさせたりするためです。

乾いたら、工程4と同じようにスチームを当てて形を整えます。

お手入れ3.使わない季節は洗ってからしまい防虫剤を上に置く

使わない季節にしまうときは、洗ってから収納し、防虫剤を衣類の上に置きます。

見た目がきれいでも、残った皮脂汚れが衣類の害虫のエサになるからです。

虫が最も好むのはウールのような動物性の繊維で、アクリルのような化学繊維も、汚れがあれば被害に遭います。

防虫剤を衣類の上に置くのは、有効成分が空気より重いためです。

量は、製品の表示を守ります。

防虫剤を何種類か使うときは、一緒に使える種類かどうかを見てみてください。

  • ピレスロイド系(においのないもの):ほかの防虫剤と一緒に使える
  • パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのう(においのあるもの):互いに混ぜない

においのある防虫剤どうしを混ぜると、溶け出した薬剤が衣類のシミの原因になります。

湿気を防ぐには、収納ケースはふたを閉めて密閉し、クローゼットは換気してみてください。

下北沢で毛糸を手に取って比べられるKnit Shelfをご紹介します!

下北沢で毛糸を手に取って比べられて編みかけの作品も持ち込める店

編み物のひざ掛けのように大きなものを編むときは、手触りや色を実物で確かめてから糸を選びたくなりますよね。

Knit Shelfは、下北沢にある毛糸店です。

当店では、DARUMA、ハマナカ、内藤商事、sawada itto、taiyo-keito、itobatake、KnitWit、丸安毛糸の60(ろくまる)などの毛糸を扱っています。

実物を手に取って、糸どうしを比べられるのが当店の特長です。

店頭には店員がいるので、糸選びや編み方に迷ったときは相談してみてください。

店内の編み物スペースは、事前の予約がいりません。

当店の毛糸で編むのはもちろん、編みかけの作品を持参して、続きを編むのも歓迎です。

毛糸を買わなくても、手持ちの作品を持ってくるだけで使えます。

項目 内容
住所 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階
アクセス 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分
営業時間 11:00〜17:00
定休日 不定休
Instagram @knitshelf

月によって休みの曜日が変わるため、来店前には@knitshelfの投稿でお休みの日を見ておくと安心です。

まとめ

かぎ針編みのひざ掛けは、素材・太さ・色で毛糸を選び、同じロットでまとめて買うところから始まります。

作り目の数を出す材料は、手持ちのひざ掛けかひざで測った幅と、試し編みのゲージです。

本体は毎段の目数を作り目とそろえて編み、細編みの縁編みとスチームで仕上げます。

お手入れは、洗濯表示を見て洗う・平らに干す・洗ってからしまうの3つです。

編みかけの作品は、Knit Shelfの編み物スペースに持ち込めます。

↑