かぎ針編みにおすすめの毛糸とは?号数・糸の形・素材の選び方

かぎ針で何か編んでみたくなって毛糸を探し始めると、どの糸がかぎ針編みに合うのか迷いますよね。
毛糸選びは、特定の銘柄を探すより、針の号数と、太さや糸の形、素材という基準で考えると決めやすくなります。
本記事で取り上げるのは、かぎ針編みに使える糸の例と、使用針(糸に適した針の号数)の欄の読み方、最初の1玉と素材の選び方です。
読み終えるころには、使用針の欄を見ながら、かぎ針と糸の組み合わせを自分で決められます。
かぎ針編みにおすすめの毛糸は?使える糸の例と選ぶ順番

かぎ針で編む毛糸は、特定の銘柄ではなく、針の号数・太さと形・素材の順に基準を当てると選べます。
かぎ針編みに使える糸の太さや形は、1種類に限られません。
まっすぐな形の糸なら、中細から極太までの毛糸やレース糸も、かぎ針編みに使える糸です。
極細や超極太の糸にも、かぎ針の目安が示されているものがあります。
レース糸は、レース編みに用いる綿や化繊の細い糸のことです。
レース糸用にはレース針という針があり、かぎ針とは逆に、数字の大きい号数ほど細い針になります。
糸の形に特徴のある糸にも、使用針にかぎ針の号数を書いたものがあり、次の3つが一例です。
- DARUMA GEEK:ウールアルパカの繊維が吹き出ている毛糸で、糸の芯と繊維の色を変えてある。かぎ針は9/0〜10/0号
- リッチモア ランタンモール:細いポリエステルとラメでできた芯糸に、ナイロンの丸いモールを散りばめた糸。かぎ針は6/0号
- sawada itto moo:小さなブークレ(リング)形状の糸。かぎ針は5/0号・6/0号
3つは使用針の欄の例として挙げた糸で、最初の1玉の形の選び方は、後半の糸の形の見出しで扱います。
糸の種類が多くてどこから見ればよいかわからないときは、次の順番で絞っていくと決めやすいですよ。
- かぎ針の号数を、使用針の欄で確かめる
- 最初の1玉の太さと糸の形、色を決める
- 素材は、編みたい作品と使う季節で選ぶ
3つの見方は、次の見出しから順に紹介します。
毛糸の使用針の欄でかぎ針の号数を読み取る3つの確認

次は、かぎ針の号数を毛糸の使用針の欄で読み取る方法を解説します。
使用針の欄に棒針の号数しか見当たらないと、かぎ針は何号を選べばよいのか戸惑いますよね。
かぎ針の号数は使用針のかぎ針の欄で決め、欄のない糸でも太さの呼び名があれば目安で補えます。
棒針とかぎ針では、同じ数字でも針の太さが違うからです。
次の3つを、上から順に確かめていきます。
- 使用針の欄からかぎ針の号数を読む
- 棒針の号数をかぎ針の号数に置き換えない
- かぎ針の欄がなく呼び名がある糸は目安から号数を選ぶ
3つを知っておけば、かぎ針の号数が欄にない糸でも、呼び名がわかれば、針の号数の候補を自分で出せるので安心です。
1つずつ見ていきましょう。
確認1.使用針の欄からかぎ針の号数を読む
かぎ針の号数は、ラベルの使用針の欄で確かめるのが基本です。
かぎ針の号数は数字に「/0」を付けた形で書かれ、数字が大きいほど針が太くなります。
10/0号より太いかぎ針は、号数ではなくmmの表示です。
同じ号数の針でも直径はメーカーによって少し違い、3/0号なら約2.2〜2.3mmの幅があります。
かぎ針を用意するときは、使用針の欄に書かれたかぎ針の号数に合わせて針を選んでみてください。
確認2.棒針の号数をかぎ針の号数に置き換えない
棒針とかぎ針では、同じ糸でも目安になる針の号数が違います。
号数に「/0」が付くかぎ針は、棒針と同じ数字で選ばず、使用針のかぎ針の欄にある号数を見て選んでみてください。
同じメーカーの針で比べると、棒針の6号は3.9mm、かぎ針の6/0号は3.5mmです。
数字が同じでも、針の太さはそろいません。
次の表に、糸の商品ページの使用針の欄に書かれた号数を、4つの糸で並べました。
| 糸 | 品質表示 | 重さと長さ | 使用針(棒針) | 使用針(かぎ針) |
|---|---|---|---|---|
| DARUMA ダルシャン ウール並太 | ウール100% | 40g(約75m) | 6〜8号 | 7/0〜8/0号 |
| ハマナカ エクシードウールL<並太> | ウール100%(エクストラファインメリノ使用) | 40g玉巻き(約80m) | 6〜8号 | 5/0号 |
| [hus:] THUMB | コットン100% | 100g(約92m) | – | 8/0号〜10/0号 |
| リッチモア アルパカレジェーロ | アルパカ(スーパーファインアルパカ)75%、ナイロン25% | 50g玉巻き(約225m) | 10〜11号 | – |
表のDARUMAとハマナカの並太の糸は、棒針の号数がどちらも6〜8号で同じです。
一方で、かぎ針の号数はDARUMAが7/0〜8/0号、ハマナカが5/0号と分かれます。
使用針の欄の書き方も糸ごとに違い、表のTHUMBには棒針の号数が、アルパカレジェーロにはかぎ針の号数が書かれていません。
かぎ針で編む糸は、糸の商品ページで使用針の欄を見て、かぎ針の号数があるかを先に確かめてから、針選びに進んでみてください。
確認3.かぎ針の欄がなく呼び名がある糸は目安から号数を選ぶ
かぎ針の号数がなくても、並太や合太などの太さの呼び名がある糸は、呼び名ごとのかぎ針の目安から号数の候補を出せます。
ただし、目安は出どころによって違い、1つに決まった表はありません。
例えば、2つの目安を比べると、並太の5/0〜7/0号と極太の8/0〜10/0号は同じ号数です。
合太は3/0〜5/0号とする目安と4/0〜6/0号とする目安があり、中細も2/0〜4/0号と3/0〜4/0号に分かれます。
1つの目安を決まりのように覚えるより、号数の候補を出すための手がかりとして使うのがおすすめです。
ラベルで太さの呼び名を確かめたら、目安の範囲の中からかぎ針の号数を選んでみてください。
かぎ針で編み物を始める人におすすめの1玉は3つのポイントで決める

ここからは、かぎ針で編み物を始める人が最初の1玉を決めるときのポイントを紹介します。
はじめての1玉となると、売場で糸を手に取っては戻し、なかなか1つに絞れないものです。
最初の1玉は、太さ・糸の形・色の3つを順に決めていくと絞りやすくなります。
理由は、3つとも編みやすさや編み目の見えやすさを左右するからです。
決めるときは、次の3つをこの順番で確かめてみてください。
- 太さは並太かそれより太い糸から選ぶ
- 糸の形は2つの考え方と毛足の有無を知って選ぶ
- 色は編みやすさを取るか見栄えを取るかで選ぶ
3つを順に決めていけば、売場で迷う時間が短くなり、最初の1玉を自分で選びやすくなりますよ。
順番に見ていきましょう。
ポイント1.太さは並太かそれより太い糸から選ぶ
最初の1玉の太さは、並太かそれより太い糸をおすすめします。
太い糸は太い針で編めて、初めてでも編みやすいからです。
迷ったら、ラベルに太さの呼び名がある糸のうち、並太か極太と書かれた糸を候補にしてみてください。
ポイント2.糸の形は2つの考え方と毛足の有無を知って選ぶ
最初の1玉にどんな形の糸を選ぶかは、考え方が分かれます。
まっすぐな糸を勧める考え方と、節のある糸を勧める考え方があり、どちらか一方だけが正解ではありません。
2つの糸の性質は次のとおりです。
- ストレートヤーン:見た目の太さとより(繊維や糸をねじって、互いにからみ合わせること)がまっすぐ一定の糸。編みやすく、編み目のそろい具合が表れやすい(そろっていないと目立つ)
- スラブヤーン:スラブと呼ばれる節がある糸。均一に編んでも編み地が凸凹になる
2つの性質を見比べて、仕上がりの編み地を思い浮かべながら選んでみてください。
毛足のある糸を選ぶときは、編み目の見え方も知っておきましょう。
モール糸(シェニール糸とも呼ぶ)は、毛羽をビロード状に立てた飾り糸です。
モール糸のように編み目が見にくい糸は、編み地を光に透かして編み目を探してみてください。
ループヤーン(糸の回りにループがついた糸)や毛足の長めの糸は、編み目が見にくい一方で、間違えて編んでも目立ちにくい糸です。
ポイント3.色は編みやすさを取るか見栄えを取るかで選ぶ
糸の色は、編み目を目で追いたいなら淡い色、仕上がりの見栄えを重く見るなら濃い色と選び分けてみてください。
編み目を確かめながら編みたいときは、明るい色か薄い色の糸が候補になります。
黒やネイビーのように色が濃いと、編み目が見えにくくなるからです。
とはいえ、仕上がりの見栄えを考えるなら、濃い色の糸にも良さがあります。
作りたい作品と季節に合わせてかぎ針で編む素材を選ぶ

素材は毛糸のラベルの品質表示で確かめ、何を編むかと、いつ使うかで選びます。
品質表示とは、糸に含まれる素材の成分と割合を示す表示です。
素材ごとに、暖かさや吸湿性、伸び縮みのしかたにかかわる繊維の性質が違います。
編みたいものが決まっても、ウールにするかコットンにするかで手が止まる人は少なくありません。
次の表の作品の例は、素材ごとに1つずつ選んだ100%の糸について、説明文か商品ページの掲載作品から拾ったものです。
| 素材 | 作品と季節を選ぶときに見る繊維の性質 | 糸の説明文や掲載作品に出てくる作品の例 |
|---|---|---|
| ウール | 伸度が大きく弾力性に富む。縮れた繊維が空気を含み、熱を伝えにくい | かぎ針モチーフ作品(ウール100%の合太の糸の説明文) |
| コットン | 強くて吸湿性がある。弾力(伸縮性)は、ウールのような動物繊維と比べるとほとんどない | 模様編みやモチーフ編みの作品、バッグや小物(コットン100%の糸の説明文) |
| リネン | 表面が平滑で冷感がある。水分を吸う性質も、外に逃がす性質も高い。しわになりやすい | 透かし柄のかぎ針ベスト(リネン100%の糸の掲載作品) |
使う季節を思い浮かべながら、表の繊維の性質を見比べて素材を決めてみてください。
ラベルに洗濯表示があるときは、洗い方もあわせて確かめておくと安心です。
糸選びと玉数を店頭で相談できる下北沢のKnit Shelf

号数や素材の性質を読んでも、最初の1玉をひとりで決めるのは心細いものですよね。
下北沢にあるKnit Shelfでは、糸選びも、作品に何玉要るかも、店頭の店員に相談できます。
Knit Shelfは、[hus:](フース)を姉妹店に持つ毛糸店です。
店で扱う毛糸は、次の銘柄から選べます。
- DARUMA
- ハマナカ
- 内藤商事
- sawada itto
- taiyo-keito
- itobatake
- KnitWit
- 丸安毛糸の60(ろくまる)
糸を決める前に、店頭で実物を手に取って見比べてみてください。
毛糸は1玉から買えます。
編み方の途中で迷ったら、遠慮なく店員にたずねてみてください。
編み物スペースは、当店で毛糸を買ってすぐ編みたい日にも、手持ちの編みかけの作品を進めたい日にも、店内で気兼ねなく使えます。
毛糸を買わない日に、手元の作品だけを持って訪ねて使ってもかまいません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階 |
| アクセス | 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分 |
| 営業時間 | 11:00〜17:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| @knitshelf |
お休みの日は、来店前に@knitshelfの投稿を見ておくと確実です。
まとめ
かぎ針で編む毛糸は、銘柄の名前より、いくつかの基準で選ぶのが近道です。
まず、かぎ針の号数は使用針のかぎ針の欄で読み、棒針の号数をそのまま当てはめないようにします。
最初の1玉は並太以上の太さを目安にし、糸の形と色は性質を知ったうえで決めてみてください。
素材は品質表示で確かめ、編む作品と使う季節から決めるのが基本です。
下北沢のKnit Shelfでは、糸選びや玉数を店員に相談できます。