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ガーター編みとは?表目だけで往復する編み方と端をそろえるコツ

ガーター編みとは?表目だけで往復する編み方と端をそろえるコツ

動画や写真を見ながら棒針を動かしてみても、手元で同じ動きができずに困っていませんか。

ガーター編みは、表目と裏目が1段ずつ交互になった編み地です。

行って戻ってをくり返す往復編みなら、毎段を表目で編むだけでこの編み地になります。

本記事で説明するのは、この方法です。

特徴、針と糸、作り目から糸始末までの手順、つまずきやすいところのコツの順に、手の動きまで文章でたどれるようにしました。

読み終えるころには、どんな編み地かがわかり、作り目から伏せ止めまで自分の手で進められるようになります。

ガーター編みとは 表と裏が同じ見た目になる編み地の4つの特徴

ガーター編みとは 表と裏が同じ見た目になる編み地の4つの特徴

ガーター編みとは、棒針編みの基本の編み地の1つで、表も裏も同じ見た目に仕上がります。

編み図に「ガーター編み」と書かれていても、メリヤス編みとどこが違うのかわからず、手が止まってしまう人も少なくありません。

ガーター編みの特徴を、次の4つに分けました。

  • 表と裏が同じ見た目の編み地になる
  • 裏目だけで往復してもガーター編みになる
  • 編み端が丸まりにくい
  • 編み地に厚みがあり横幅に出やすい

4つの特徴を知っておくと、ガーター編みがどんな作品に向く編み地なのかを、編み始める前に思い描けます。

1つずつ見ていきましょう。

特徴1.表と裏が同じ見た目の編み地になる

ガーター編みの編み地は、表から見ても裏から見ても同じ見た目になります。

表で比べる前に、このあと使う言葉を先に確かめましょう。

目とは、編み目1つのことで、編み物の最小の単位です。

棒針編みの基本の目には、表目と裏目の2つがあります。

段は、横一列(輪編みでは一周)ぶんの目のならびのことです。

棒針の編み方には、往復編みと輪編みがあります。

往復編みは、段ごとに編み地の表と裏が入れ替わる編み方です。

輪編みでは、同じ方向にぐるぐると筒の形に編み、表側だけを見て編みます。

ガーター編みとメリヤス編みを並べると、違いは次の表のとおりです。

比べること ガーター編み メリヤス編み
往復編みでの編み方 表を見る段も裏を見る段も表目で編む 表を見る段は表目、裏を見る段は裏目で編む
輪編みでの編み方 1段ごとに表目と裏目を入れ替える 表目だけで編む
編み地 表目と裏目が1段ずつ交互(表と裏が同じ見た目) 表目だけの編み地
編み端 落ち着く 丸まる

特徴2.裏目だけで往復してもガーター編みになる

全段を表目で編んでも、全段を裏目で編んでも、ガーター編みの編み地に仕上がります。

裏目のほうが手になじむ人は、裏目だけで編んでもかまいません。

メリヤス編みのように段ごとに表目と裏目を編み分けずに、1種類の目だけで編み進められます。

本記事の手順は、表目だけで往復する方法です。

特徴3.編み端が丸まりにくい

ガーター編みで編むと、メリヤス編みよりも編み端が丸まりにくくなります。

マフラーのように編み端をそのまま使う作品で、端の丸まりを抑える編み方の1つがガーター編みです。

メリヤス編みの端は左右が裏目側、上下が表目側へ丸まるのに対し、ガーター編みは表と裏が同じ見え方になり、端が落ち着きます。

端の丸まりが気になったら、編み地を裏返して、表と裏が同じ見た目になっているかを見比べてみてください。

特徴4.編み地に厚みがあり横幅に出やすい

ガーター編みの編み地は、しっかりとしていて厚みが出ます。

編み地が安定しているので、カーディガンの襟など、編み端の部分に使われることも多いです。

練習のつもりでまっすぐ編み進めるだけでも、マフラーを1本作れます。

横幅に出やすく、メリヤス編みとは段数のバランスに少し差が出るため、目数はステップ1の試し編みで決めてください。

ガーター編みを始める前にそろえる針と糸の3つのポイント

ガーター編みを始める前にそろえる針と糸の3つのポイント

ガーター編みを始める前に、棒針、毛糸、とじ針の3つをそろえておきましょう。

針も毛糸も種類が多く、はじめての1組を選ぶときに迷う人は少なくありません。

用意するものを選ぶポイントは、次の3つです。

  • 針は玉付き2本針を毛糸のラベルの号数でそろえる
  • 太めでまっすぐな明るい色の糸を1本で編む
  • 糸始末に使うとじ針も手元に用意する

3つを押さえておけば、編み始めてから道具が足りずに手が止まることを防げます。

上から順に確かめていきましょう。

ポイント1.針は玉付き2本針を毛糸のラベルの号数でそろえる

ガーター編みを往復で編むなら、針は往復編み用の玉付き2本針を、毛糸のラベルに書かれた号数でそろえます。

玉付き2本針は、端に付いた玉が、編んでいる目が針から抜け落ちるのを防ぐ棒針です。

号数は、毛糸のラベルにある棒針の号数の欄で確かめてみてください。

ラベルの号数だけでは決めきれないときは、糸を買う店で、合う号数を聞いてみるのも1つの方法です。

ポイント2.太めでまっすぐな明るい色の糸を1本で編む

はじめてのガーター編みには、太めのストレートヤーンで明るい色の糸を選び、1本だけで編む方法を当店ではおすすめします。

ストレートヤーンは、太さが一定のシンプルな糸です。

太めでまっすぐな糸は、ほかの糸を重ねずに1本のまま編むと編みやすくなります。

濃い色の糸は編み目が見えにくいので、黒や紺よりも、明るい色や薄い色の糸のほうが目を追いやすいです。

糸がまっすぐかどうかと色の明るさは、実物の毛糸を手に取って確かめてみてください。

ポイント3.糸始末に使うとじ針も手元に用意する

棒針と毛糸に加えて、とじ針も1本用意しておきましょう。

とじ針の使い道は、編み物の始末と毛糸刺しゅうです。

ガーター編みでは、編み終えたあとの糸始末で、糸端を編み地にくぐらせるときに使います。

太い毛糸で編むなら、太い糸に合うとじ針を選んでみてください。

ガーター編みの編み方 作り目から糸始末までの6つの手順

ガーター編みの編み方 作り目から糸始末までの6つの手順

ガーター編みは、作り目から糸始末まで、6つの手順で仕上がります。

動画を止めながら手をまねても、指の動きが速くてついていけなかった人もいますよね。

手順は、次のとおりです。

  • 目数を決めて針2本で指でかける作り目を作る
  • 表目で作り目の次の段を左端まで編む
  • 段の終わりで裏返して次の段も表目で編む
  • 糸が足りなくなったら段の端で新しい糸を結ぶ
  • 最後の段を表目で伏せ止めにする
  • とじ針で糸端を編み地にくぐらせて始末する

手の動きを1つずつ文章で追っていくので、棒針と毛糸を手に持ちながら読み進めてみてください。

ステップ1から順に進めましょう。

ステップ1.目数を決めて針2本で指でかける作り目を作る

編み始めは、針2本をそろえて、指でかける作り目で必要な目数を作ります。

作り目は、編み始めの土台になる最初の1段です。

幅を決めて編むなら、先にガーター編みで試し編みをして、10cmあたりに何目入るかを数えましょう。

ラベルの標準ゲージは、表示の号数の針でメリヤス編みを編んだときの目数と段数を、10cm四方で示した目安です。

ガーター編みは横幅に出やすいため、ラベルの目数はそのまま作り目にしません。

試し編みで作る目数は、標準ゲージの目数のおよそ1.5〜2倍です。

大きさは15cm四方以上を目安とし、数える10cm四方より大きく編みます。

編み方は、このあとの手順と同じです。

数えた10cmあたりの目数から、作りたい幅に入る目数を出して、作り目の数にしてください。

作り目を始めるときは、糸端から編む幅のおよそ3〜3.5倍の長さをとったところで、糸を左手に一周巻いて輪を作ります。

輪の中に2本そろえた棒針を入れて糸端を引けば、1目めの完成です。

1目めができたら、2本の針を右手に持ちます。

左手の親指に糸端側の糸を、人差し指に糸玉側の糸をかけてください。

2本の糸は、残りの指で軽く握ります。

針先で、親指の手前側にかかった糸を下からすくいましょう。

続けて、人差し指にかかった糸を、針先で上から引っかけます。

引っかけた糸を、親指にできた輪の中に通してください。

通した糸を、手前に引き出します。

親指を輪から外し、糸端側の糸を親指にかけ直して引いて、目を締めましょう。

同じ動きを、必要な目数になるまでくり返してください。

必要な目数ができたら針を1本抜いて、作り目のできあがりです。

針にかかった作り目は、ガーター編みの1段めに数えます。

ステップ2.表目で作り目の次の段を左端まで編む

作り目ができたら、作り目の次の段を、左端まで表目で編みます。

作り目のかかった針を左手に、空いた針を右手に持ちましょう。

糸は、編み地の向こう側に置きます。

糸玉側の糸を、左手の人差し指にかけてください。

中指から小指で、糸を軽く握ります。

人差し指から針までの糸を張りましょう。

表目は、左の針の最初の目に、右の針を手前から向こうへ入れるところから始めます。

次に、右の針先を、人差し指からのびる糸の上からかぶせ、向こう側から手前へ糸を引っかけてください。

引っかけた糸を、左の針の目の中を通して、手前に引き出します。

最初にかかっていた目を左の針から外したら、表目の1目めは完成です。

糸を下からすくい上げて引っかけると、目がねじれるので気をつけてください。

同じ動きをくり返して左端まで編むと、左の針にあった目がすべて右の針に移ります。

ステップ3.段の終わりで裏返して次の段も表目で編む

段の終わりまで編んだら、編み地を裏返し、次の段も表目で編みます。

目が移った右の針を、編み地ごと裏返して左手に持ち替えましょう。

空いた針は、右手に持ちます。

糸を向こう側に置き、ステップ2と同じく、最初の目に手前から針を入れて表目を編んでください。

表を見る段でも裏を見る段でも、編み方は表目のまま変えません。

以降は、段の終わりで裏返して表目で編む動きを、決めた長さになるまでくり返していきます。

編み端の目をそろえたいときは、各段の最初の1目をすべり目にする方法もあるので、コツ2を見てみてください。

ステップ4.糸が足りなくなったら段の端で新しい糸を結ぶ

糸玉の糸がなくなったら、段の端で、今の糸と新しい糸をゆるく結びます。

結んだあとは、新しい糸で続きの段を編んでいきましょう。

結び目は編み終えてからほどき、ステップ6の糸始末で、とじ針を使って編み地に入れ込みます。

ステップ5.最後の段を表目で伏せ止めにする

決めた長さまで編めたら、最後の段で伏せ止めをして編み終えます。

伏せ止めとは、目を止めて編み終える基本の方法で、止めた端は伸び縮みしません。

まず、最初の2目を表目で編みます。

左の針の先を使って、右の針の右の目を左の目にかぶせ、右の針から外しましょう。

次の目を表目で1目編み、同じように右の目をかぶせます。

1目編んでかぶせる動きを、左の針の目がなくなるまでくり返してください。

右の針に1目だけ残ったら、とじ針に通せる長さを残して糸を切ります。

切った糸端を残った1目の中に通して引き、目を締めれば伏せ止めの完成です。

ステップ6.とじ針で糸端を編み地にくぐらせて始末する

最後に、糸端をとじ針に通し、編み地の中へくぐらせる糸始末をします。

糸始末は、糸端を編み地の中に入れ込む処理です。

始末する糸端は、編み終わりのほかに、作り目の糸端と、ステップ4で結んだところにもあります。

結び目はほどいてから、1本ずつとじ針に通しましょう。

糸端が目立たないように、編み地の中にくぐらせていけば、ガーター編みの作品の完成です。

ガーター編みを迷わずきれいに編み進める3つのコツ

ガーター編みを迷わずきれいに編み進める3つのコツ

ガーター編みをきれいに編み進めるには、編み目の大きさ、編み端、段の数え方の3つを押さえておきましょう。

何段か編んだところで、端の目がガタガタしていたり、今どちらの面を見ているのかわからなくなったりする人もいますよね。

コツは、次の3つです。

  • 持ち方と編むリズムを変えずに編み目の大きさを整える
  • 端の目をすべり目にして編み端をそろえる
  • 作り目を1段めと数えて表と裏の段を見分ける

3つのコツを知っておくと、編み目のそろった編み地を、段数を見失わずに編み進められます。

順に見ていきましょう。

コツ1.持ち方と編むリズムを変えずに編み目の大きさを整える

編み目の大きさをそろえるには、糸と針の持ち方を変えず、同じリズムで編み続けます。

編み目がふぞろいになるのは、力の入れ方や編むペースが一定でないためです。

ステップ2で決めた糸の持ち方を崩さずに、一定の速さで手を動かしてみてください。

最初のうちは、目の大きさがそろわなくても心配はいりません。

何度も編んでいるうちに手が慣れて、目の大きさはそろっていきます。

コツ2.端の目をすべり目にして編み端をそろえる

編み端をそろえたいときは、毎段の最初の1目をすべり目にします。

すべり目は、目を編まずに、左の針から右の針へ移すことです。

糸は向こう側に置いたまま動かしません。

表目を編むときと同じように最初の目へ右の針を手前から入れたら、編まずに右の針へ移してください。

2目めからは、いつもどおり表目で編み進めます。

段の最後の目は、すべり目にしないで表目で編みましょう。

すべり目にした端の目は、すべり目にしないときより伸びにくく、編み端もそろいやすくなります。

コツ3.作り目を1段めと数えて表と裏の段を見分ける

作り目を1段めと数えれば、奇数段は表を見て編む段、偶数段は裏を見て編む段と見分けられます。

作り目のあとに最初に表目で編む段は2段めで、裏を見て編む段です。

編み始める前に、作り目の糸端が編み地のどちらの端にあるかを見てみてください。

糸端が右端にある状態で編み始める段が、表を見て編む奇数段です。

段数が決まっている作品でも、最後の段がどちらの面を見て編む段なのかを、奇数か偶数かで確かめられます。

一例として、80段で終える場合は偶数なので、最後の段は裏を見て編む段です。

下北沢のKnit Shelfでガーター編みの糸を触って選ぶ

下北沢のKnit Shelfでは、ガーター編みに使う毛糸を、実物を触って太さを比べながら選べます。

取り扱う銘柄は、DARUMA、ハマナカ、内藤商事、sawada itto、taiyo-keito、itobatake、KnitWit、丸安毛糸の60(ろくまる)です。

糸選びや、作品に必要な玉数について、店員に相談できます。

購入は1玉からで大丈夫です。

家でひとりで編んでいると、手が止まって誰かに聞きたくなる日もありますよね。

編み方で迷ったときも、気軽に相談してみてください。

店の場所や営業時間は、次の表にまとめました。

項目 内容
住所 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階
アクセス 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分
営業時間 11:00〜17:00
定休日 不定休
Instagram @knitshelf

定休日は月ごとに変わるので、出かける前に@knitshelfの投稿で休みの日を確かめてみてください。

店内に編み物スペースがあり、予約なしで使えます。

当店で買った毛糸を編むときはもちろん、毛糸を買わない日も、家で編んでいた作品を持ってくれば続きを編んでかまいません。

まとめ

ガーター編みは、往復なら毎段を表目で編み、表も裏も同じ見た目で、端が丸まりにくい編み地です。

道具は玉付き2本針ととじ針、糸は太めのストレートヤーンを1本で使います。

作り目のあとは表目で往復し、伏せ止めと糸始末で仕上げましょう。

端はすべり目で整え、段は作り目を1段めと数えて見分けます。

下北沢のKnit Shelfの編み物スペースは、毛糸の購入を条件にせず、編みかけの持ち込みだけで使ってかまいません。

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