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編み図の読み方と手に入れ方!寸法や増減の数字から無料の探し方まで

編み図の読み方と手に入れ方!寸法や増減の数字から無料の探し方まで

本や作り方のページで編み図を開いたら、数字や略語ばかりで手が止まってしまいますよね。

編み図は、数字と略語の書き方を知れば、どこをどれだけ編むのかを読み取れます。

本記事で解説するのは、形と寸法を書いた図・記号図の読み方、編む前のゲージと糸、編み図の入手先と使ってよい範囲です。

編み目記号の形を1つずつ見分ける方法は、本記事では扱いません。

本記事を読めば、手元の編み図で編み始める準備が整い、使う前に確かめたい条件もわかるようになります。

編み図とは?形と寸法を書いた図と記号図を見分ける

編み図とは?形と寸法を書いた図と記号図を見分ける

動画で小物を編めるようになり、本に載った作品へ進もうとした日に、編み図の情報の多さに驚いた経験はありませんか。

形と寸法を書いた図も、編み目を記号で並べた記号図も、どちらも編み図と呼びます。

編み図に出てくる目とは、1つの編み目のことで、編み物を組み立てる最小単位です。

目が横に一列(輪に編むときは一周)並んだまとまりを、段と数えます。

形と寸法を書いた図は、編む部分の形に、寸法と目数・段数を書き込んだ図です。

編み方や使う針まで書き込まれた図もあります。

記号図は、編み目を記号で表した編み目記号を並べて、どの目をどう組み合わせて編むかを示した図です。

作品の編み図には、図のほかに、指定糸や使う針、ゲージ、できあがりのサイズが添えられていることもあります。

指定糸は編み図が使う糸として名前を挙げている糸のことで、ゲージは編み目の大きさを指す語です。

作品によっては、糸の欄に糸の名前だけでなく、玉数や重さまで書かれています。

本記事で読み方を解説するのは、ここで見分けた2つの図です。

編み図を開いたら、まず形の図と記号図のどちらが載っているかと、糸や針の欄がどこにあるかを見てみてください。

形と寸法の図に書かれた数字と略語を読む4つのポイント

形と寸法の図に書かれた数字と略語を読む4つのポイント

形と寸法を書いた図には、数字と短い漢字があちこちに書き込まれていて、どこから読めばいいか迷いますよね。

次は、形と寸法を書いた図の数字と略語の読み方を解説します。

解説する内容は、次の4つです。

  • 数字は寸法と目数・段数を見分けて読む
  • 作る・拾う・伏・平などの略語は編み方の指示
  • 段・目・回の3つの数字は増減のしかた
  • サイズ別の数字は注記で自分のサイズを確かめる

4つを知っておくと、図のどこに何が書かれているかがわかり、編む部分の大きさと編み方を図から読み取れます。

ここで紹介する書き方は、1社が公開している編み図の見方の資料にある例です。

手元の編み図では、その編み図の注記と見比べながら読んでみてください。

1つずつ見ていきましょう。

ポイント1.数字は寸法と目数・段数を見分けて読む

台形の編み地の幅と高さに、cmの寸法と、その寸法に入る目数・段数を括弧つきで書き込んだ例の図

形と寸法を書いた図には、寸法(cm)と、その寸法に入る目数・段数を書き分けたものがあります。

一例が、太字の数字を寸法、括弧の中の数字を目数・段数とする書き分けです。

仮の数字で例を挙げると、下の幅の「20(40目)」は、20cmの幅に40目が入ることを表します。

上の幅の「18(36目)」も読み方は同じで、18cmの幅に36目が入るという指示です。

高さの「15(42段)」は、15cmの高さを42段で編むことを表します。

どの数字が寸法なのかは、編み図の注記で確かめてから読んでみてください。

ポイント2.作る・拾う・伏・平などの略語は編み方の指示

形の図には、その部分の編み方を1〜2字の略語で書き込んだものがあります。

1社の編み図の見方の資料にある略語と意味は、次のとおりです。

略語 意味
作る 作り目(最初の1段で、編み始めの土台になるもの)
拾う 拾い目(編み地の端や休めた目から新しく目を取ること)
増 増し目(目数を増やす操作)
減 減らし目(目数を減らす操作)
伏 伏せ目
休 休み目
平 増減なく編み進む

略語のほかに、「後身頃と同じ」のように、ほかの部分と同じに編むことを示す書き込みもあります。

見慣れない略語が出てきたら表に当てはめて、目を増やすのか、減らすのか、増減なく編むのかを確かめてみてください。

ポイント3.段・目・回の3つの数字は増減のしかた

右の辺を段々に減らした台形の編み地の横に、10段平・4−1−2・6−1−2・12段平を縦に重ねた表記を置き、下の行から読むと40目が36目になる例の図

増減を段・目・回の順の3つの数字で書いた表記は、何段ごとに何目を何回増やすか減らすかを表します。

一例として、右に「減」を添えた「4−1−2」は、4段ごとに1目を2回減らすという指示です。

同じ資料の例では、縦に重ねた表記を、下の行から上へ順に編みます。

仮の数字で、40目から編み始めて右の辺を減らす例を、下の行から順に見てみましょう。

  • 下から1行めの10段平:10段を増減なく編む(40目のまま)
  • 2行めの4−1−2:4段ごとに1目を2回減らす(38目になる)
  • 3行めの6−1−2:6段ごとに1目を2回減らす(36目になる)
  • 4行めの12段平:12段を増減なく編む(36目のまま)

合わせて42段を編み終えたとき、目数は40目から4目減って36目です。

縦の並びには、「◯段平」の行のほか、引き返し編みの行が入ることもあります。

引き返し編みは、段の途中で編み返して部分的に段数を増やし、傾斜や立体をつくる技法です。

手元の編み図では、注記や添えられた文と照らして、どの行から読むかを確かめてから編んでみてください。

ポイント4.サイズ別の数字は注記で自分のサイズを確かめる

複数のサイズがある編み図では、サイズごとの寸法・目数・段数を同じ図に並べて書くことがあります。

同じ資料の例では、増減の表記もサイズごとに書き分け、数字や表記が1つだけの箇所はサイズを問わず共通です。

どの書き方がどのサイズの数字かは、図に添えた注記で確かめられます。

編み始める前に注記を読み、自分が編むサイズの数字を図の中で1つずつ確かめてみてください。

記号図の矢印と欄外の数字と凡例を読む2つのポイント

記号図の矢印と欄外の数字と凡例を読む2つのポイント

記号の意味はわかってきたのに、図のまわりの矢印や数字が何を指すのかで迷うこともありますよね。

記号図には、表から見た編み目の状態が編み目記号で描かれています。

往復に編む記号図では、段を下から上へ順にたどるのが基本です。

ここでは記号の形ではなく、記号図の外側や図の中に書かれた手がかりの読み方を解説します。

取り上げるのは次の2つです。

  • 矢印は編み進む方向で欄外の段数と目数は編まない
  • 省いた記号は凡例でくり返しは図の印で確かめる

2つを知っておくと、記号ではない数字を編んでしまったり、省かれた部分の編み方を取り違えたりせずに読み進められます。

順に見ていきましょう。

ポイント1.矢印は編み進む方向で欄外の段数と目数は編まない

記号図の矢印は、編み進む方向を示しています。

段数や目数の数字を図の端に並べた記号図もあり、その数字は編み目記号ではないため編みません。

縦に並ぶ数字が段数を、横に並ぶ数字が目数を表している記号図が、その一例です。

編み始めの位置が指定されている記号図では、その位置から編み始めます。

ポイント2.省いた記号は凡例でくり返しは図の印で確かめる

記号図の中で記号を省いた部分を何で編むかは、図に添えた凡例に書かれています。

空欄が何の目を表すかは、その図の凡例で確かめてみてください。

模様をくり返す1つ分の範囲を、図の中で示している記号図もあります。

当店のおすすめは、見慣れない記号が出てきたときも、まず凡例に載っていないかを見ることです。

編み始める前にゲージと糸を編み図に合わせる2つの確認

編み始める前にゲージと糸を編み図に合わせる2つの確認

編み図のとおりの目数と段数で編んだのに、思った大きさに仕上がらないと、がっかりしてしまいますよね。

ゲージが表す編み目の大きさが違うと、同じ目数でも、目が大きければ全体が大きく、小さければ全体が小さく仕上がります。

編み始める前に確かめたいのは、次の2つです。

  • 試し編みで数えた目数と段数を指定ゲージに照らす
  • 指定糸がないときは近い太さの糸を選び量を長さで換算する

2つを先に済ませておくと、編み図に書かれた寸法に近い大きさで仕上げられます。

1つずつ見ていきましょう。

確認1.試し編みで数えた目数と段数を指定ゲージに照らす

編み図どおりの大きさに編むには、試し編みで自分のゲージを数え、編み図の指定ゲージに照らしてから編み始めます。

照らさずに編み進めると、編み図どおりの目数でもサイズが合わないことに、編み終えてから気づきかねません。

本記事の例の数字で書くと、ゲージは「20目28段が10cm角」で、10cm四方に20目・28段が入るという意味です。

1目ずつ数えにくい模様編みは1模様の大きさで、モチーフ編みは1枚の大きさで書く例も、1社の資料にあります。

編み図に書かれたゲージも人によって変わる目安で、そのとおりに編めるとは限りません。

試し編みに使うのは本番と同じ糸と針で、大きさは15cm四方以上が目安です。

目数と段数は、端を避けて中央の10cm四方で数えます。

数えた目数が指定ゲージを上回ったら針を太く、下回ったら針を細くして、試し編みをやり直してみてください。

針を替える幅は、1号ずつとする説と、1〜2号とする説があります。

中央の目数が指定ゲージに近づいたら、本番を編み始めましょう。

確認2.指定糸がないときは近い太さの糸を選び量を長さで換算する

指定糸が手に入らないときは、太さが近い糸を代わりに選び、使う量を重さではなく長さ(m)で見積もるのが基本です。

代わりに選んだ糸のことを、代用糸と呼びます。

代用糸は指定糸と同じ糸ではないため、針の号数を変えたり、編むときの手加減を調整したりする工夫が欠かせません。

調整のしかたは、前の確認で解説した試し編みで決めていきます。

代わりの糸を探すときは、Knit Shelfの店頭で毛糸を手に取り、太さを指先で比べてみてください。

編み図を無料や本・ダウンロード版で手に入れる2つの方法

編み図を無料や本・ダウンロード版で手に入れる2つの方法

作りたい物が決まり、まずは無料の編み図がないか探している人もいますよね。

編み図は、無料で公開しているところもあれば、本やダウンロード版として売っているところもあります。

ここで紹介する手に入れ方は、次の2つです。

  • 糸の公式サイトで無料の編み図や作品レシピを探す
  • 本や雑誌・ダウンロード版・デジタル編み図を買う

2つの入手先を知っておくと、作りたい物や使いたい糸に合わせて、編み図の探し先を選べます。

それぞれ見ていきましょう。

方法1.糸の公式サイトで無料の編み図や作品レシピを探す

糸の公式サイトには、糸ごとに無料の編み図を公開しているものがあります。

探すときは、使いたい糸の名前で公式サイトの中を検索してみてください。

一例として、1つの糸の無料の編み図に、帽子やマフラー、円座のように作る物の違う作品が並ぶサイトもあります。

作品ごとのページに使用糸と使用針が並び、会員登録をせずに作り方をPDFで開ける作品レシピも、探し先の1つです。

作る物や使う針の種類で、作品の一覧を絞り込めるサイトもあります。

方法2.本や雑誌・ダウンロード版・デジタル編み図を買う

編み図は、本や雑誌に載っているものを買って手に入れることもできます。

作品とその編み図をいっしょに載せた雑誌も、編み図の手に入れ先です。

本の編み図をPDFのダウンロード版で販売している例もあり、細かな編み図を拡大して見られるダウンロード版もあります。

編み図をデジタルで販売している糸のブランドもあり、糸の商品ページの関連商品に並んでいるのがその一例です。

買った編み図にも使ってよい範囲が決められていることがあるので、次の見出しもあわせて読んでみてください。

編み図をコピーしたり作品を売ったりする前の2つの確認

編み図をコピーしたり作品を売ったりする前の2つの確認

編んだ作品をイベントやネットで売ってみたいと考え始めると、編み図をどこまで使ってよいのか気になりますよね。

ここで扱うのは、編み図をコピーする場面と、編み図で編んだ作品を売る場面です。

確かめておきたいことは、次の2つにまとめられます。

  • 編み図の著作権は判決と本の複製で扱いが分かれる
  • 作品を売る前に編み図ごとの利用条件を確かめる

2つを知っておくと、著作権の話と、編み図に決められた条件とを分けて考えられます。

ここに書くのは一般論のため、自分の作品の場合が気になるときは専門家に相談してみてください。

1つずつ見ていきましょう。

確認1.編み図の著作権は判決と本の複製で扱いが分かれる

編み図そのものが著作物に当たるかと、本や雑誌のページの複製とは、別の問題として扱われます。

東京地裁の判決では、その事件で争われた編み図について、図面の著作物としての創作性が否定されました。

ただし、判決が否定したのはその編み図の図面としての創作性で、編み図なら何でも自由に使えるという意味とは違います。

本や雑誌のページのコピーを配る、デジタル化する、メールで送るといった使い方は、複製にあたるため許されません。

素材の選び方や並べ方に創作性がある本などは編集著作物として保護され、編み図を載せた本が当てはまる場合もあります。

海外に目を向けると、フランスやアメリカは編み図を著作物として保護する制度をとる国です。

海外のデザイナーの編み図を使うときは、とくに条件をよく読んでみてください。

確認2.作品を売る前に編み図ごとの利用条件を確かめる

作品を売る前に、使った編み図の利用条件を確かめてみてください。

利用条件は著作権とは別のもので、出版社や糸の会社が条件を決めている編み図があります。

条件の例は次の3つです。

  • 雑誌に載った作品を、複製して売ることを禁じている
  • 「個人商用利用可」と明記した編み図に限り、指定の糸で編んだ作品を売れる(編み図そのものの複製や販売、作品の画像に公式の画像を使うことはできない)
  • ダウンロード版の編み図を個人で楽しむためのものとし、販売目的では使わない

挙げたのは1つの雑誌や会社ごとの条件で、ほかの編み図にも同じ条件があるとは限りません。

予告なく変わることがある条件もあります。

作品を売る予定があるなら、編み図を選ぶ段階から条件を見ておくと安心です。

毛糸を触って比べて糸選びも相談できる下北沢のKnit Shelf

毛糸を触って比べて糸選びも相談できる下北沢のKnit Shelf

編み図の指定糸が見つからないと、代わりにどの毛糸を選べばいいか迷いますよね。

下北沢にあるKnit Shelfは、毛糸を実物で触りながら比べて選べる毛糸店です。

毛糸は、DARUMA、ハマナカ、内藤商事、sawada itto、taiyo-keito、itobatake、KnitWit、丸安毛糸の60(ろくまる)の銘柄を取り扱っています。

指定糸の代わりの糸選びや玉数は、店頭にいる店員と相談しながら決めてみてください。

編み進める途中で迷う場面があれば、編み方のことも気軽に聞いてみてくださいね。

当店の毛糸を買って編み始めることも、自宅から持参した作りかけの作品を仕上げることも、店内の編み物スペースでできます。

予約はいらず、買い物をしない日に作品だけ持ってきて使ってもかまいません。

項目 内容
住所 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階
アクセス 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分
営業時間 11:00〜17:00
定休日 不定休
Instagram @knitshelf

曜日で決まった定休日がないため、店のお休みはInstagramの@knitshelfでお知らせしています。

まとめ

形と寸法を書いた図は数字と略語、記号図は矢印・欄外の数字・凡例を手がかりに読めます。

形と寸法の図の書き方は1社の資料の例なので、手元の編み図の注記と合わせて読んでみてください。

編む前には試し編みで指定ゲージに照らし、指定糸がないときは太さの近い糸を選んで量を長さで換算します。

作品を売る前は、編み図ごとの利用条件を確かめましょう。

Knit Shelfの店内でも、持参した編みかけの続きを編めます。

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