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itobatake(糸畑)とは?和紙リリヤンなど糸の特徴と選び方

和紙と青灰色の布の上に藍色・セージグリーン・グレーの糸を並べた写真に「itobatake(糸畑)とは?和紙リリヤンなど糸の特徴と選び方」の文字

SNSで和紙リリヤンやバーバパパの作品を見て、itobatake(糸畑)の名前を知った人もいますよね。

ただ、どんなブランドで、作りたい物にどの糸が合うのかは、写真だけではわかりにくいものです。

本記事では、itobatake の成り立ちと、和紙リリヤンなど3つの糸の違いと使い道、買う前と編む前の注意をまとめました。

下北沢の毛糸店Knit Shelfも紹介します。

記事を読み終えたら、作品に合う糸を選んで編み始められますよ。

itobatake(糸畑)は泉佐野の染色工場が作る糸のブランド

itobatakeの2つの特徴。泉佐野市で60年糸を染めてきた工場の手芸糸であること、大量生産で余る糸を手芸糸に生かしていること

itobatake は、糸の染工場から始まった手芸糸のブランドです。

名前は知っていても、どこの誰が作っている糸なのかまでは、なかなかわかりませんよね。

ブランドの特徴は、次の2つです。

  • 糸の染色を60年続けてきた工場が手芸糸を作る
  • 大量生産で余る糸を手芸糸に生かしている

どんな作り手の糸なのかを知っておくと、ほかの毛糸と比べるときの手がかりになります。

1つずつ見ていきましょう。

特徴1.糸の染色を60年続けてきた工場が手芸糸を作る

itobatake は、大阪府泉佐野市で60年にわたって糸を染めてきた工場の糸です。

工場は、長年の仕事で生まれたつながりを生かして、手芸糸を作っています。

染色工場ならではの豊富な色展開も、itobatake の目標です。

itobatake は「毎日の暮らしにちょうどいい糸を」を掲げています。

特徴2.大量生産で余る糸を手芸糸に生かしている

itobatake は、大量生産の工程で出てしまう残糸を、魅力のある手芸糸にアップサイクルしています。

大量に作る仕事では使い道のない量の糸でも、少しずつ使う手芸糸なら生かせるからです。

ときには、染めるだけでなく、よりをかけたり洗ったりする加工もして、手芸糸に仕上げます。

和紙リリヤン・スフレコットン・バーバパパの公式スペック

itobatakeの3つの糸の素材。和紙リリヤンは和紙60%、綿40%、スフレコットンはコットン100%、バーバパパはウール混アクリル

本記事で紹介する itobatake の3つの糸は、素材も糸長も号数もそれぞれ違います。

和紙と綿の糸にするか、コットンかウール混アクリルにするかで迷っているなら、まず表の素材の列を見比べてみてください。

下の表は、itobatake の和紙リリヤンとスフレコットン、バーバパパの3つの糸の公式スペックです。

itobatake の糸 素材 糸長 編み針サイズ(参考) 量
和紙リリヤン 和紙60%、綿40% 100gあたり約380m 棒針5-8号 100g巻き/50g巻き
スフレコットン コットン100% 100gあたり約350m 1本どり 棒針:4号程度、かぎ針4/0-5/0号程度 50g/100g
バーバパパ アクリル47%、ナイロン32%、ウール14%、ポリエステル7% 50gあたり約650m/100gあたり約1300m 棒針:1本どり2-3号程度 100g/50g

和紙リリヤンは、2024年10月から順に新しいロットへ切り替わっています。

ロットとは、毛糸を染めた釜の番号を指す言葉です。

新しいロットの糸長は100gあたり約380mで、以前の約400mから変わりました。

ロットに「T…」が付くものが、新しい工場で作られた糸です。

原糸の原材料や素材の混率は、以前と変わっていません。

itobatake のスタッフが何度も試し編みをして、以前の糸と編み心地や仕上がりにほとんど差がないことを確かめています。

itobatakeの3つの糸の特徴と使い道

3つの糸の使い道。和紙リリヤンは春夏のウェアに、スフレコットンはニッタオルに、バーバパパは引き揃えにも

和紙リリヤンは春夏のウェアに最適な糸で、スフレコットンは編んで作るタオルにおすすめの糸です。

バーバパパは、1本で編むことも、ほかの糸と合わせて編むこともできます。

作りたい物は決まっているのに、合う糸を決められずに迷う人も多いものです。

3つの糸の特徴を、次の順に紹介します。

  • 和紙リリヤンは軽く仕上がり水で洗える和紙と綿の糸
  • スフレコットンは使い始めから水を吸うよう仕上げた綿の糸
  • バーバパパはわたがしのような毛足を楽しめるタムヤーン

それぞれの性質を知っておくと、作品に合う糸を選びやすくなります。

糸ごとに順に見ていきましょう。

糸1.和紙リリヤンは軽く仕上がり水で洗える和紙と綿の糸

和紙リリヤンは、糸の真ん中が空洞なので軽く仕上がり、水で洗うこともできます。

和紙とコットンを組み合わせた特殊な糸をリリヤーンに加工し、手芸に使いやすい太さにした糸です。

リリヤーンとは、細い糸を編み立てて筒状にした糸を指します。

和紙は吸湿性が高く、サラリとした素材です。

綿と合わせたことで、丈夫さと心地よさを兼ね備えた糸になりました。

和紙独特の軽くシャリッとした風合いは、春夏のウェアに最適です。

編み上がったら、仕上げに水通しをしてみてください。

水通しは、編み上がったものを水に通す仕上げのことです。

和紙リリヤンは、水通しで糸がふわっとふくらみ、編み目が整います。

和紙と聞くと、水にぬれても平気なのか心配になりますよね。

和紙リリヤンは、一般的な綿製品と同じように水で洗えます。

型崩れを防ぐため、当店のおすすめは手洗いと平干しです。

洗剤は、酵素系ではないものを選びます。

糸2.スフレコットンは使い始めから水を吸うよう仕上げた綿の糸

スフレコットンは、おろしたてからしっかり水を吸うように仕上げてあります。

編んで作るタオルのことをニッタオルと呼び、スフレコットンはニッタオルにおすすめのコットン糸です。

糸は、泉州タオルと同じ製法で作られています。

コットンは、もともと水を吸いやすい素材です。

ただ、綿花に含まれる天然の油分(綿油)が残っていると、使い始めは水をうまく吸いません。

スフレコットンは、カルシウムなどの不純物が少ない天然水で綿油を取り除いています。

仕上げに施す加工も、タオルづくりで使われる、水を吸いやすくするためのものです。

洗濯を重ねるうちに綿本来の吸水性が引き出されて、さらにふわふわの使い心地になります。

糸3.バーバパパはわたがしのような毛足を楽しめるタムヤーン

バーバパパは、ウール混アクリルのタムヤーンで、わたがしのようなやさしい毛足が楽しめます。

タムヤーンとは、ループ状の糸を起毛させて作る糸のことです。

空気を含んだような軽さと、やわらかな風合いがあります。

名前のバーバパパは、フランス語でわたがしという意味です。

太さの違う数種類のアクリルを組み合わせて、たっぷりとした毛足に仕上げています。

ポリエステルの部分はワタの状態で染めてあり、ほんのりピンクやイエロー、ブルーが溶け込んだ色合いです。

1本で編むと、軽やかに仕上がります。

ほかの糸と引き揃えて、太さを調整したり、ふわふわのニュアンスを足したりするのもおすすめです。

引き揃えとは、種類の違う糸を何本かまとめて1本として編むことを指します。

itobatake のバーバパパは、号数の欄が棒針の1本どり2-3号程度です。

一方、バーバパパの商品ページに載っている itobatake のスワッチ(試し編み)は、棒針6号で編んであります。

起毛感を生かすなら、少し太めの針でゆったりと、ローゲージに編んでみてください。

ローゲージは、編み目が粗いニットのことです。

itobatakeの3つの糸を買う前と編む前の注意点

買う前と編む前の3つの注意。公式通販は返品できない、同じロットでまとめて買う、号数は参考なので試し編みをする

本記事で紹介する3つの糸を使うなら、買う前に返品の条件とロットを、編む前に号数を確かめておきます。

号数どおりに編んだのに大きさが合わなかったり、途中で買い足した糸の色が違ったりして、困った経験がある人も少なくありません。

知っておきたいことは、次の3つです。

  • 公式通販の糸は注文した人の都合では返品できない
  • 着る物に使う分は同じロットでまとめて買う
  • 号数は参考の値なので試し編みでゲージを確かめる

先に知っておくと、編み直しや色の違う糸の買い直しを防ぎやすくなります。

注意ごとに順番に見ていきましょう。

注意1.公式通販の糸は注文した人の都合では返品できない

itobatake の公式通販の糸は、量り売りの商品のため、買う人の都合では返品も返金もできません。

画面で見た色と届いた糸の色味が少し違って見える場合も、返品や交換の対象外です。

使う色と作品に要る量を決めてから、注文してみてください。

注意2.着る物に使う分は同じロットでまとめて買う

着る物に使う糸は、同じロットでまとめて買ってみてください。

ロットが違うと、同じ色番の糸でも色が少し違うことがあります。

和紙リリヤンも、ロット違いで若干の色差が出ることがある糸です。

色番はメーカーが色ごとに決めた番号で、同じ色番でも染めた回が違えばロットも変わります。

セーターなど何玉も使う作品ほど、最初にまとめて手元にそろえておくと安心です。

注意3.号数は参考の値なので試し編みでゲージを確かめる

本記事で紹介する3つの糸は、号数が参考の値で、商品ページに標準ゲージの欄もありません。

編み目の大きさをゲージと呼び、糸ごとに示される目安のゲージが標準ゲージです。

号数どおりに編んでも編み図と同じ大きさになるとは限らないので、本番の前に試し編みをしてみてください。

  • 15cm四方以上を目安に、本番で使う糸と針で試し編みをする
  • 編み地の端を避け、真ん中の横10cmと縦10cmで目数と段数を数える
  • 編み図に書かれた指定ゲージより目数が多ければ、針を太くする
  • 指定ゲージより目数が少なければ、針を細くする

下北沢のKnit Shelfはitobatakeも扱っています!

下北沢のKnit Shelfでできること。取扱銘柄の毛糸を実物で比べる、糸選びと玉数を店員に相談する、編み物スペースに編みかけの作品を持ち込める

下北沢のKnit Shelfは、itobatake を含むさまざまな銘柄の毛糸を扱う毛糸店です。

取扱銘柄には、DARUMA、ハマナカ、内藤商事、sawada itto、taiyo-keito、itobatake、KnitWit、丸安毛糸の60(ろくまる)が含まれます。

当店は[hus:](フース)の毛糸も扱う、[hus:]の姉妹店です。

毛糸の太さや素材は、ラベルの数字だけでは手ざわりまで想像しにくいですよね。

店頭では、取扱銘柄の毛糸を実物で手に取って比べられます。

作品に要る玉数や糸の選び方も、店員にたずねてみると心強いですよ。

当店で購入した毛糸を編む方も、持参した編みかけの作品を進めたい方も、編み物スペースを店内で利用できます。

毛糸を買わない日でも使えて、予約も要りません。

会員制度もあり、年会費500円で入会した日から1年間は、当店の販売価格から7%OFFになります。

項目 内容
住所 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階
アクセス 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分
営業時間 11:00〜17:00
定休日 不定休
Instagram @knitshelf

休みの曜日は月によって入れ替わるため、足を運ぶ前に一度Instagram(@knitshelf)を確かめてみてください。

まとめ

itobatake は、泉佐野市の染色工場から生まれた手芸糸のブランドです。

和紙リリヤンは和紙と綿、スフレコットンはコットン、バーバパパはウール混アクリルの糸で、使い道も違います。

和紙リリヤンは水で洗え、手洗いと平干しがおすすめです。

買う前は返品の条件とロット、編む前は号数を確かめます。

下北沢のKnit Shelfは、itobatake を扱い、店内で編みかけの作品も編める毛糸店です。

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