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並太の毛糸とは?合太・中細との違いと使い分けを針とゲージで解説

並太の毛糸とは?合太・中細との違いと使い分けを針とゲージで解説

編み図に「並太」と書かれていても、合太や中細とどちらが太いのか、手元の糸で代わりに編めるのか、迷うことがありますよね。

並太の毛糸は、太さの呼び名の並びでいうと、合太と極太のあいだに入る区分です。

ただし、並太に合う針の号数は目安の出どころや糸によって違い、合太との境目も重なります。

本記事では、号数が1つに決まらない理由、合太・中細との違いと使い分けを見る数字、並太の編み図を合太や中細で編むときの方法をまとめました。

ラベルに並ぶ数字を手がかりに、並太・合太・中細を選び分けられるようになります。

並太は太さの呼び名で合太と極太のあいだにある区分

並太は太さの呼び名で合太と極太のあいだにある区分

呼び名の並びでいうと、並太は合太より太く、極太より細い側に置かれる毛糸です。

編み図に並太とあり、手元の合太や中細と何が違うのかわからずに調べ始める人は少なくありません。

超極細・極細・合細・中細・合太・並太・極太・超極太の8段階は、パピーのオンラインストアが糸を太さで探すときに使う並びです。

この並びでいえば、中細・合太・並太・極太の順に太くなります。

ただ、並太や合太といった名前は、メーカーが自分で決めて付ける表示です。

法律やJIS規格で、呼び名ごとの太さが決められているわけではありません。

表示のしかたも、糸によってまちまちです。

ハマナカには太さの呼び名を書いていない商品も多く、DARUMAにも太さを書く商品と書かない商品が混在しています。

商品名に並太や中細を入れた糸としては、DARUMAのダルシャンが一例です。

並太・合太・中細の名前で候補を集めたら、太さはラベルの数字で見比べてみてください。

並太の針の号数が1つに決まらない2つの理由

並太の針の号数が1つに決まらない2つの理由

並太に合う針の号数は、1つには決まりません。

使用針とは、毛糸のラベルに書かれた、その糸に適した針の号数です。

手元の糸が並太なのか合太なのかを、ラベルの号数から見分けようとして迷った経験がある人もいますよね。

号数が決まらない理由は、次の2つです。

  • 並太・合太・中細の目安は出どころで違い境目の号数が重なる
  • 同じ並太の糸でも使用針と目数は糸ごとに違う

2つの理由を知っておくと、糸ごとにラベルの数字で針を確かめる意味がわかります。

1つずつ見ていきましょう。

理由1.並太・合太・中細の目安は出どころで違い境目の号数が重なる

並太・合太・中細に合う棒針の号数の目安は、出どころによって範囲が違い、隣り合う太さのあいだで境目の号数が重なります。

目安の例として、ハマナカのQ&Aの棒針の号数と、クラフトハートトーカイの目安を、中細・合太・並太の順に並べました。

目安の出どころ 中細 合太 並太
ハマナカ 棒針3号程度 棒針4〜5号程度 棒針5〜8号程度
クラフトハートトーカイ 棒針2〜4号・かぎ針3/0〜4/0号 棒針4〜6号・かぎ針4/0〜6/0号 棒針6〜9号・かぎ針5/0〜7/0号

並太の範囲は、ハマナカの5〜8号程度とクラフトハートトーカイの6〜9号で、1号ずつずれています。

棒針5号は、ハマナカの目安の並太にも合太にも入る号数です。

表の3つの太さでは、クラフトハートトーカイの棒針6号が並太と合太の両方に、4号が合太と中細の両方に入ります。

かぎ針の号数はクラフトハートトーカイの目安に並んでいるので、かぎ針で編むときの参考にしてみてください。

ハマナカの糸でも、糸の形状や太さによっては、この目安とは表現が違う場合があります。

境目の号数が重なるため、号数だけでは並太か合太かが決まりません。

呼び名と数字がそろわない糸の一例として、パピーの並太クアトロディグレイドと、リッチモアの合太パーセントがあります。

ゲージは編み目の大きさを表す数字で、ラベルに書かれた使用針で編んだときの10cm角の目数と段数が標準ゲージです。

棒針の数字はメリヤス編みで数え、かぎ針の数字はハマナカの糸なら長編みで数えます。

標準ゲージは、クアトロディグレイドが22〜23目、パーセントが22目と、ほぼ同じです。

使用針を比べると、並太のクアトロディグレイド(パピー)が棒針4〜6号、合太のパーセント(リッチモア)が棒針5〜7号になっています。

目安の表は太さの見当をつける入口にして、手元の糸はラベルの使用針と標準ゲージで確かめてみてください。

理由2.同じ並太の糸でも使用針と目数は糸ごとに違う

同じ「並太」と表記された糸でも、使用針と標準ゲージの目数は糸によって違います。

並太の糸を別の銘柄に替えたら太さが違って、戸惑うこともありますよね。

一例として、DARUMAのダルシャン ウール並太はウール100%で、棒針6〜8号を使い、標準ゲージは20〜22目あります。

同じDARUMAのダルシャン並太は、アクリル100%で棒針8〜9号を使う糸で、標準ゲージは15目です。

同じダルシャンの並太でも、英語の商品名にDKが付く糸と、Worstedが付く糸があります。

日本の太さの呼び名を海外の表記とどう対応させるかは、諸説があって1つに決まりません。

標準ゲージは、ラベルの針で編むと多くの場合その数字になると想定された値です。

編み図で編むときは、ラベルの号数よりも、編み図が指定するゲージに合う針を、試し編みで選びます。

呼び名や英語名が同じ糸を探すより、ラベルの使用針と標準ゲージの数字で選んでみてください。

並太と合太・中細の違いと使い分けを3つの数字で見る

並太と合太・中細の違いと使い分けを3つの数字で見る

合太・中細と比べたときの並太の違いや使い分けは、ラベルの3つの数字を見るとつかみやすくなります。

同じシリーズの太さ違いを並べると、呼び名の差を数字で見比べやすくなるからです。

並太にするか合太や中細にするか、ラベルを前にして決めきれないことがあります。

見る数字は、次の3つです。

  • 同じシリーズの並太と合太・中細で使用針を比べる
  • 同じシリーズの太さ違いを100gあたりの長さで比べる
  • 同じシリーズの中細と並太で同じ幅に要る目数を比べる

使用針・長さ・目数の3つを見比べれば、太さの違いがつかめて、糸を選び分けられます。

順番に見ていきましょう。

数字1.同じシリーズの並太と合太・中細で使用針を比べる

同じシリーズの太さ違いを3組並べると、どの組も並太のほうが合太や中細より太い針を使います。

メーカーが並太・合太・中細と表記している、同じシリーズの糸の例を3組並べました。

メーカーとシリーズ 太さの表記 品質表示 重さと長さ 使用針 標準ゲージ(棒針・メリヤス編み)
ハマナカ エクシードウールL 並太 ウール100%(エクストラファインメリノ使用) 40g玉巻き(約80m) 棒針6〜8号・かぎ針5/0号(長編み) 18〜19目・25〜26段
ハマナカ エクシードウールFL 合太 ウール100%(エクストラファインメリノ使用) 40g玉巻き(約120m) 棒針4〜5号・かぎ針4/0号(長編み) 23〜24目・30〜31段
DARUMA ダルシャン毛混並太 並太 アクリル70%・ウール30% 45g(約85m) 棒針7〜8号・かぎ針6/0〜7/0号 16〜18目・22〜24段
DARUMA ダルシャン毛混中細 中細 アクリル70%・ウール30% 50g(約209m) 棒針2〜3号・かぎ針2/0〜3/0号 27〜29目・36〜38段
DARUMA リネンラミーコットン 並太 並太 綿50%・リネン25%・ラミー25% 50g(約102m) 棒針5〜7号・かぎ針7/0号 19〜22目・27〜30段
DARUMA リネンラミーコットン 中細 中細 綿70%・リネン15%・ラミー15% 50g(約201m) 棒針3〜4号・かぎ針3/0号〜4/0号 28〜29目・38〜41段

リネンラミーコットンは、並太と中細で綿・リネン・ラミーの比率も違います。

ただし、号数の目安には境目の重なりがあり、使用針だけでは太さの呼び名は決まりません。

使用針は太さの違いをつかむ手がかりにして、長さと目数もあわせて見てみてください。

数字2.同じシリーズの太さ違いを100gあたりの長さで比べる

表の3組とも、呼び名が細いほうが、100gあたりの長さが長くなっています。

1玉の重さと長さの割合が同じ糸は、おおむね同じ太さです。

重さを100gにそろえて長さを並べると、太さの違いが数字で見えます。

100gあたりに直すと、エクシードウールは並太が約200m、合太が約300mです。

ダルシャン毛混は、並太が約189m、中細が約418mになります。

リネンラミーコットンも、並太が約204m、中細が約402mと、およそ2倍の差です。

ただし、ふっくらとかさのある糸では、重さあたりの長さが示す太さと、標準ゲージが大きく離れる例もあります。

100gあたりの長さで太さの差をつかんだら、使用針と標準ゲージとも照らし合わせてみてください。

数字3.同じシリーズの中細と並太で同じ幅に要る目数を比べる

同じ幅を編むなら、表のダルシャン毛混では、中細のほうが並太より多くの目数が要ります。

標準ゲージの目数が多い糸ほど、1目が小さく、細かい編み目になるためです。

同じ幅に要る目数は、出来上がりの幅(cm)を10で割った数に、10cmあたりの目数を掛けて求めます。

仮に幅を30cmとして、表のダルシャン毛混で計算してみましょう。

並太は16〜18目なので48〜54目、中細は27〜29目なので81〜87目です。

細かい編み目にしたいなら目数の多い糸、少ない目数で同じ幅を編みたいなら目数の少ない糸と、数字で選び分けてみてください。

編み図の並太を合太や中細で編む2つの方法

編み図の並太を合太や中細で編む2つの方法

並太を指定した編み図を合太や中細で編むなら、試し編みで目数を出し直します。

編み図の指定は並太なのに、手元には合太や中細しかない、と困っている人もいますよね。

方法は、次の2つです。

  • 1本で試し編みをして目数を計算し直す
  • 二本どりにして試し編みで太さを確かめる

2つの方法を知っておけば、手元の合太や中細を編み図に合わせて使えます。

1つずつ見ていきましょう。

方法1.1本で試し編みをして目数を計算し直す

合太や中細を1本のまま使うなら、試し編みで自分の目数を数え、必要な目数を計算し直します。

針は、手元の糸のラベルにある使用針から始めるのがおすすめです。

試し編みは、15cm四方以上を目安にします。

端は伸びやすいので、目数は編み地の中央の10cmで数えましょう。

計算に使う幅は、編み図に書かれた出来上がりの幅です。

必要な目数は、同じ幅に要る目数を出したときと同じ計算で、自分の10cmあたりの目数から出し直せます。

段数は目数を優先して合わせ、長さは編みながら調整するのが基本です。

ただし、袖ぐりや肩下がりのように段数で形を作る部分は、丈だけでは合わせきれません。

編み図どおりの寸法に仕上げたいときは、試し編みの目数から計算した目数で編み始めてみてください。

方法2.二本どりにして試し編みで太さを確かめる

二本どりで太さを近づけるときも、試し編みで目数を確かめてから本番に入りましょう。

同じ種類の糸を2本まとめて編むことを、二本どりといいます。

違う糸を組み合わせる引き揃えと呼び分ける整理が広く使われている一方で、メーカーによっては2つを区別していません。

中細を2本にすれば並太になる、と聞いて試したくなることもありますね。

二本どりにすると太さが何倍になるか、決まった基準はありません。

試し編みの目数が、編み図の指定ゲージより多いなら太い針、少ないなら細い針に替えます。

指定に近い目数になる針が見つかるまで、号数を替えて試してみてください。

下北沢のKnit Shelfで毛糸を手に取って太さを確かめる

下北沢の毛糸店Knit Shelfでは、取扱銘柄の毛糸を手に取り、太さや手ざわりを実物で比べられます。

数字で並太・合太・中細の違いがわかっても、最後は手に取ったときの感触で決めたいものです。

当店では、DARUMA、ハマナカ、内藤商事、sawada itto、taiyo-keito、itobatake、KnitWit、丸安毛糸の60(ろくまる)を扱っています。

糸選びや、作品に何玉要るかで迷ったら、店頭の店員に尋ねてみてください。

毛糸は1玉から買えます。

店内の編み物スペースは、当店の毛糸で編み始めるときにも、途中まで編んだ作品を持ってきて続きを編むときにも使える場所です。

毛糸を買う予定がない日でも、編みかけを1つ持ってくれば、編み物スペースで続きに取りかかれます。

項目 内容
住所 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階
アクセス 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分
営業時間 11:00〜17:00
定休日 不定休
Instagram @knitshelf

店の定休日は月ごとに変わることがあるので、出かける前にknitshelfの投稿をのぞいてみてください。

まとめ

並太は合太と極太の中間にあたる呼び名ですが、合う針の号数は1つに決まりません。

目安は出どころで違って合太との境目が重なり、同じ並太でも使用針と目数は糸によって違います。

合太・中細との違いを見る数字は、使用針・100gあたりの長さ・同じ幅に要る目数の3つです。

編み図の並太を細い糸で編むなら、試し編みで目数を出し直します。

下北沢のKnit Shelfは、毛糸を手に取って太さを確かめられる毛糸店です。

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