本文へスキップ

メリヤス編みとは?表目と裏目の見分け方から編み方や丸まり対策まで

メリヤス編みとは?表目と裏目の見分け方から編み方や丸まり対策まで

表目と裏目を交互に編み始めたものの、途中で次の段がどちらだったかわからなくなり、手が止まることがあります。

メリヤス編みは、表目と裏目の見た目と、段ごとに何を編むかのきまりを知っておけば、迷わずに進められる編み方です。

本記事では、表目と裏目の見分け方から、作り目から伏せ止めまでの編み方、端の丸まり対策までを順に紹介します。

目の大きさや編み図の読み方など、よくある質問への答えも後半にまとめました。

読み終えるころには、1段ずつ迷わずに編み進められ、端の丸まりにも先回りできるようになりますよ。

メリヤス編みとは 表目と裏目を1段ずつ交互に編む編み地

メリヤス編みとは 表目と裏目を1段ずつ交互に編む編み地

メリヤス編みは、表を見て編む段で表目、裏を見て編む段で裏目を1段ずつ交互に編み、表から見ると表目だけが並ぶ棒針編みの編み地です。

編み図で「メリヤス編み」の一語を見て、何をどう編む指示なのか戸惑うこともありますよね。

表目と裏目は棒針編みの2つの基本の目で、表目を裏側から見た目を裏目と呼びます。

裏から見ると裏目だけが並ぶので、表と裏で見た目が違う点もメリヤス編みの特徴です。

棒針編みの基本になる編み方で、セーターやマフラーもメリヤス編みで編めます。

てんじく編みも、メリヤス編みの別の呼び名です。

名前の似た裏メリヤス編みは、裏目だけの編み地を指します。

編み端が丸まるのも、メリヤス編みの編み地の特性です。

丸まりへの対処は、編み方のあとの見出しでまとめました。

メリヤス編みの道具の用意と目と段の見方 3つの準備

メリヤス編みの道具の用意と目と段の見方 3つの準備

編み始める前に、道具をそろえ、表目と裏目の見え方と数え方を確かめておきましょう。

表目と裏目は、編み地を見比べても、はじめは違いがつかみにくいものです。

手順で使う言葉をここで先に説明しておくので、編み方の見出しでは手を動かすことに集中できます。

準備は次の3つです。

  • 玉付き2本針ととじ針と毛糸をそろえて仕上げの言葉も知る
  • 表目と裏目は同じ編み目を表と裏から見た呼び名
  • V型1つを1目1段と数える方法と試し編みのゲージ

表目と裏目の形がわかれば、目と段の数え方でも迷わなくなりますよ。

1つずつ見ていきましょう。

準備1.玉付き2本針ととじ針と毛糸をそろえて仕上げの言葉も知る

用意する道具は、玉付き2本針・とじ針・毛糸の3つです。

  • 玉付き2本針:2本1組の棒針で、端の玉が目の抜け落ちを防ぐ。号数は毛糸のラベルを参考に選ぶ
  • とじ針:編み物の始末に使う針
  • 毛糸:はじめての練習には、明るい色で編み目の見やすい、太めでまっすぐな糸がおすすめ

手順の最後に出てくる2つの言葉の意味も、ここで確かめておきます。

  • 伏せ止め:編み終わりの目を止める基本の方法で、止めた部分は伸び縮みしない
  • 糸始末:編み始めや編み終わりに残った糸端を、編み地に入れ込む処理

準備2.表目と裏目は同じ編み目を表と裏から見た呼び名

表目と裏目は別々の目ではなく、同じ1つの編み目を表から見るか裏から見るかの違いです。

表から見た表目は、Vの字のような「V型」をしています。

同じ目を裏から見た裏目は、横に連なる波のような「∩型」です。

往復編みでは、編み地を1段ごとに裏返し、表の面と裏の面を交互に手前へ向けて編みます。

表の面を手前に向けて編む段は「表を見る段」、裏の面を手前に向けて編む段は「裏を見る段」です。

表を見る段で表目、裏を見る段で裏目を編むと、表の面にはV型だけが並びます。

裏を見る段で編んだ裏目が、表に返すと表目として見えるためです。

準備3.V型1つを1目1段と数える方法と試し編みのゲージ

メリヤス編みでは、V型の目1つを1目、1段と数えます。

裏から数えるときの目安は、∩型の目1つで1目、1段です。

段を数えるときは、作り目の扱いで迷いやすくなります。

作り目は、編み地の土台になる、編み始めの最初の1段です。

糸と針だけで作れる指でかける作り目は、針にかかった目を1段めと数えます。

2段めから先の偶数段が裏を見る段、3段め以降の奇数段が表を見る段です。

編む幅を決めるときには、ゲージと試し編みという言葉も出てきます。

ゲージとは編み目の大きさのことで、10cm四方あたりに何目・何段入るかを数えた値です。

本番と同じ糸と針で編んでみる編み地を、試し編みと呼びます。

毛糸のラベルに載る標準ゲージのうち、棒針の値はメリヤス編みを編んだときのものです。

一例として、DARUMAの商品ページでは、標準ゲージの欄に編み方としてメリヤス編みを添えた糸があります。

メリヤス編みの編み方 裏目と表目を1段ずつ往復する5つの工程

メリヤス編みを往復で編む段の順番を、編み地を表から見て示した図

表目と裏目を入れ替えながら編んでいると、次の段でどちらを編むのか迷って手が止まりがちです。

往復で編むメリヤス編みは、作り目のあと裏目の段から始め、表目の段と1段ずつ入れ替えて伏せ止めまで進めます。

輪に編むときは、同じ面を見て編むので毎段表目です。

本記事では、往復で編む方法を紹介します。

工程は次の5つです。

  • 丸まりの対処と目数を決めて指でかける作り目で1段めを作る
  • 2段めは持ち替えて裏目で左端まで編む
  • 3段めは持ち替えて表目で左端まで編む
  • 手前の面の目の形を見て表目の段と裏目の段をくり返す
  • 表を見る段で伏せ止めにしてから糸始末をする

段ごとに何を編むかが先にわかっていれば、途中で手を止めても、続きから安心して再開できますよ。

順に見ていきましょう。

工程1.丸まりの対処と目数を決めて指でかける作り目で1段めを作る

作り目の前に、端の丸まりへの備えと目数を決めてから、指でかける作り目をして1段めにします。

  • マフラーなど端を生かす作品は、作り目の前に丸まりの対処を選ぶ(対処は3つあり、編み方の次で紹介)
  • すべり目にするなら、2段めから毎段、最初の1目は編まずに右の針へ移し、最後の目は編むと決める
  • 練習なら、ラベルの標準ゲージにある10cm分の目数を、作り目の数の目安にする
  • 幅を決めて編むなら、15cm四方以上を目安にした試し編みの10cmあたりの目数から、幅に合う目数を出す
  • 糸端を編む幅の3〜3.5倍ほど残し、針2本に指でかける作り目をする
  • 決めた目数を作ったら、針を1本抜く

工程2.2段めは持ち替えて裏目で左端まで編む

2段めは裏を見る段で、左端まで裏目で編みます。

  • 作り目の針を左手に持ち、糸玉からのびる糸を左手の人差し指にかけて張る
  • 糸を、左の針より手前に置く
  • 糸を手前に置いたまま、右の針先を左の針の端の目に、向こう側から手前へ入れる
  • 人差し指からのびる糸に右の針先を上からかぶせ、人差し指を少し下げてかける
  • かかった糸を、目の中から向こう側へ引き出す
  • 左の針から元の目を外す

糸がかかりにくいときは、左手の人差し指で糸を下へ押すと、右の針にかけやすくなります。

工程3.3段めは持ち替えて表目で左端まで編む

3段めは表を見る段で、左端まで表目で編みます。

  • 編み地を裏返して左手に持ち替え、糸は工程2と同じく人差し指にかけて張る
  • 糸を、左の針より向こう側に置く
  • 糸は向こうのまま、左の針にかかった端の目へ、右の針先を手前から向こう側へ入れる
  • 人差し指からのびる糸に針先を上からかぶせ、糸を向こう側から手前へ引っかける
  • 引っかけた糸を、目をくぐらせて手前へ引き出す
  • 左の針から元の目を外す

糸を下からすくい上げるようにかけると、目がねじれます。

糸は、上からかぶせる向きでかけてみてください。

工程4.手前の面の目の形を見て表目の段と裏目の段をくり返す

4段めからは、手前の面の目の形で次の段を決め、表目の段と裏目の段を交互にくり返します。

  • 段の終わりで編み地を持ち替え、左の針にかかった目のすぐ下の目を見る
  • V型の目が並んでいれば表目の段、∩型の目が並んでいれば裏目の段として編む
  • 糸は段の始めに置き(表目の段は向こう側、裏目の段は手前)、段の途中では動かさない
  • 糸がなくなったら、段の端で次の糸とゆるく結ぶ
  • 編みたい長さになるまで2つの段を交互に続け、裏目の段で編み終える

工程5.表を見る段で伏せ止めにしてから糸始末をする

最後の裏目の段のあと、表を見る段で目を伏せ止めにし、糸端の始末までして仕上げます。

  • 編み地を持ち替え、表を見る段で表目の伏せ止めをする
  • 最後の1目まで伏せたら糸を切り、糸端をその目に通して引き締める
  • 途中で結んだ糸の結び目をほどく
  • 作り目・結んだ所・編み終わりの糸端を、1本ずつとじ針に通す
  • とじ針で、目立たないように編み地の裏の目にくぐらせる

メリヤス編みの端が丸まるときの3つの対処

メリヤス編みの端が丸まるときの3つの対処

編み上げてから端がくるりと丸まっているのに気づき、がっかりすることもありますよね。

メリヤス編みの編み地が丸まる向きは、左右の端が裏目側、上下の端が表目側です。

アイロンを浮かせて蒸気をかけても、きれいに収まるのは一時的で、洗うとすぐにまた丸まります。

選べる対処は、次の3つです。

  • 編み地をつなぎ合わせるセーターなどはそのまま編み進める
  • 各段の最初の1目を編まずに移すすべり目で端を整える
  • マフラーは端だけほかの編み方に変える

作品に合わせて選んでおけば、編み上げたあとで丸まりに慌てずにすみます。

1つずつ見ていきましょう。

対処1.編み地をつなぎ合わせるセーターなどはそのまま編み進める

セーターのように編み地どうしをつなぎ合わせる作品は、メリヤス編みのまま編み進めて問題ありません。

つなぎ合わせた部分で編み端が安定するので、端の丸まりは気にならなくなります。

端がそのまま見えるマフラーなどは、対処2か対処3から選んでみてください。

対処2.各段の最初の1目を編まずに移すすべり目で端を整える

端を見せる作品なら、各段の始めの1目をすべり目にすると、編み端がそろいやすくなります。

すべり目とは、目を編まずに右の針へ移すことで、ここで使うのは段の最初の1目です。

段の最後の目はすべり目にせずに編み、2段めから毎段くり返してください。

すべり目にすると端の目が引き上がって端の線が整い、メリヤス編みのままより丸まりにくくなります。

対処3.マフラーは端だけほかの編み方に変える

マフラーなら、端だけをほかの編み方に変えると、丸まりを和らげられます。

端に入れる編み方と、端の様子は次のとおりです。

編み方 端の様子
ガーター編み 表も裏も同じ見え方になり、端が落ち着く。横に広がりやすいので、メリヤス編みと合わせると段数の釣り合いに少し差が出る
1目ゴム編み 見た目も端もすっきり落ち着く
かのこ編み 表も裏も同じ見え方になり、端も落ち着く

メリヤス編みでマフラーを編むなら、端にほかの編み方を入れて、ひと味違った仕上がりにすることをおすすめします。

メリヤス編みの目の大きさと編み図とゲージについての3つの質問

メリヤス編みの目の大きさと編み図とゲージについての3つの質問

練習を重ねるうちに、目の大きさや編み図の読み方、ゲージについて新しい疑問が出てくるものです。

メリヤス編みを編む中で出やすい質問を、3つ取り上げます。

質問は次のとおりです。

  • 目の大きさがそろわないときはどうすればいい?
  • 編み図のメリヤス編みは裏を見る段で何を編む?
  • 試し編みの目数がラベルの標準ゲージと合わないときは?

答えを知っておけば、練習の次に編み図を見ながら作品へ進むときも、つまずかずにすみますよ。

質問ごとに見ていきます。

質問1.目の大きさがそろわないときはどうすればいい?

持ち方を崩さず、同じ調子で編み続けるうちに、目の大きさは少しずつそろってきます。

はじめのうちは、目の大きさがばらつきやすいものです。

途中で目の大きさが変わってきたら、持ち方が工程2と同じになっているかを見直してみてください。

質問2.編み図のメリヤス編みは裏を見る段で何を編む?

裏を見る段では、編み図の記号と逆の目を編みます。

一般的な編み図に描かれているのは、表から見た目の記号です。

メリヤス編みは表から見ると表目だけなので、編み図では表目の記号が続きます。

裏目で編んだ目は、編み地を表に返すとV型の表目に見えるためです。

表目の記号が並んでいても、裏を見る段では裏目で編んでみてください。

質問3.試し編みの目数がラベルの標準ゲージと合わないときは?

ラベルの標準ゲージと合わなくても、作り目は自分の試し編みで数えた目数をもとに出すので、そのまま進められます。

ラベルと数字が違うと、編み方を間違えたのかと不安になりますよね。

一例として、ハマナカが商品に載せている標準ゲージの数字は、指定の針で編めばたいていその数になると想定した目数と段数です。

保証された値ではないので、試し編みの目数と合わないこともあります。

編み図を見て編むときは、ラベルではなく編み図の指定ゲージと、試し編みの目数を比べてみましょう。

メリヤス編みの毛糸選びから相談できる下北沢のKnit Shelf

メリヤス編みの毛糸選びから相談できる下北沢のKnit Shelf

練習の1枚が編み上がると、次はどんな糸でメリヤス編みを編もうかと考える時間も楽しいものです。

下北沢のKnit Shelfでは、次に編む糸を、実物に触れて太さや手触りを比べながら選べます。

当店が扱う毛糸は、DARUMA、ハマナカ、内藤商事、sawada itto、taiyo-keito、itobatake、KnitWit、丸安毛糸の60(ろくまる)などです。

糸選びで迷う日も、編み方がわからなくなった日も、気軽に店員へ相談してみてください。

店内にある当店の編み物スペースは、事前の申し込みなしで使えます。

当店で買った毛糸を編む日はもちろん、家で編みかけた作品を持ち込んで続きを編む日にも使えるスペースです。

毛糸を買う予定がない日でも、作品を持っていけば利用できます。

項目 内容
住所 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階
アクセス 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分
営業時間 11:00〜17:00
定休日 不定休
Instagram @knitshelf

休みの曜日は月によって違います。

お店に来る前に、@knitshelfの投稿で営業日かどうかを確かめてみてください。

まとめ

表目と裏目を見分ける手がかりは、V型と∩型という目の形です。

往復で編むメリヤス編みは、裏目の段と表目の段を1段ずつ入れ替え、迷ったら手前の面の目の形で次の段を決めます。

端の丸まりは、作品に合わせて作り目の前に対処を決めておくと安心です。

編みかけのメリヤス編みは、Knit Shelfの編み物スペースに持ち込んで編めます。

↑