毛糸をまとめ買いするのはなぜ?ロットと玉数で失敗しない買い方

冬に向けてセーターやカーディガンを編もうとすると、毛糸を何玉買えばよいのか、まとめて買っておくべきなのかで迷いますよね。
編んでいる途中で糸が尽き、あとから買った玉の色が手元の糸と合わない失敗も起こりがちです。
本記事では、1作品分の毛糸をまとめて買う2つの理由と、作品に要る玉数の確かめ方を解説します。
買う前に見ておきたい点と、途中で糸が尽きたときの対処もまとめました。
読み終えるころには、冬の大物を最後まで同じ色で編み切るための買い方がわかりますよ。
毛糸を1作品分まとめ買いする2つの理由

本記事で取り上げるのは、1つの作品に使う毛糸をまとめて買う場合です。
1つの作品に要る分の毛糸は、着分とも呼ばれます。
着分は、同じ時期にまとめてそろえておくと安心です。
理由として、次の2つが挙げられます。
- ロットが違うと同じ色番でも色に差が出る
- 時間をおくと同じロットや同じ糸が手に入らないことがある
編み進めてから糸が足りないと気づくと、手元の糸に合う玉を探すのにも手間がかかってしまいますよね。
2つの理由を知っておけば、何をいつ買えばよいかを判断しやすくなります。
1つずつ見ていきましょう。
理由1.ロットが違うと同じ色番でも色に差が出る
色番が同じ毛糸でも、ロットが違えば色に差が出ます。
色番とは、メーカーが色ごとに付けている番号のことです。
ロットは、色を染めた釜(回)を表す番号で、色番とは別に付けられています。
糸のままでは同じに見えても、編み地にするとロットの差が目立つ場合がある点に気をつけてください。
ロットによる色のぶれは不良品とは違い、メーカーが決めた許容の範囲内なら交換の対象になりません。
1作品に使う玉は、同じロットでそろえます。
理由2.時間をおくと同じロットや同じ糸が手に入らないことがある
買い足すまでに時間があくほど、手元と同じロットの玉に出会えなくなりがちです。
ロットだけでなく、同じ糸自体が手に入らない場合もあるので気をつけましょう。
一例として、ハマナカの糸では、買い置きの糸や処分品の糸で編み始めたあと、廃番で同じ糸を足せないことがあります。
まとめ買いする毛糸の量は作品に要る玉数から決める

次は、まとめ買いする毛糸の量の決め方です。
買う量は、作る作品に要る玉数を基準に決めます。
何玉買えば足りるのか、毛糸を買うたびに迷ってしまう人も多いですよね。
押さえておきたいのは、次の3点です。
- 玉数は作り方に書かれた指定で確かめる
- 指定と違う糸で編むなら長さで換算して買う
- 指定より余分に足す玉もロットを合わせる
3点がわかると、買う量で迷う時間が短くなります。
順に見ていきましょう。
ポイント1.玉数は作り方に書かれた指定で確かめる
作品に要る玉数は、作り方に書かれた使用糸と玉数の指定で確かめます。
作品が違えば要る玉数も変わるためです。
作り方(編み図)は、無料で読めるものもあれば、本やダウンロードで買うものもあります。
まだ作り方が手元にないなら、先に作り方を決め、使う糸の名前と玉数を控えてから毛糸を選んでみてください。
ポイント2.指定と違う糸で編むなら長さで換算して買う
作り方の指定とは別の糸で編むなら、必要な量は重さで比べず、長さ(m)に置き換えて考えましょう。
指定の糸の代わりに使う糸を、代用糸といいます。
代用糸は、太さが指定の糸に近いものから選ぶのが基本です。
1玉の長さは、ラベルにある重さと長さの表示で確かめられます。
仕上がりを編み図に近づけるには、指定と違う糸に合わせて、針の号数や手加減を変える工夫も欠かせません。
ポイント3.指定より余分に足す玉もロットを合わせる
指定より余分に足す玉も、ほかの玉と同じロットのものを選びます。
当店のおすすめは、指定の玉数に少し余分を足しておくことです。
余分の玉だけロットが違うと、いざ使う段になって色の差が出てしまいます。
毛糸をまとめ買いする前にロットと画面の色を確かめる

続いて、まとめ買いする前に確かめたいことを取り上げます。
まとめ買いの前には、ロットと色を見ておくと安心です。
通販でまとめて頼んだ毛糸が、思っていた色と違って届くと残念ですよね。
確かめたいのは、次の2つです。
- 買う玉のロットが全部同じかを見る
- 通販でまとめ買いするなら画面と実物の色の差に気をつける
押さえておけば、届いてから色で後悔することを減らせます。
順番に見ていきましょう。
確認1.買う玉のロットが全部同じかを見る
何玉も買うときは、買う玉すべてのロットがそろっているか、1玉ずつラベルの表示を見比べてみてください。
同じ毛糸のセットで何玉かまとめて買う場合も、中の玉を同じように確かめましょう。
ハマナカの糸のロットは、色番の横に並ぶアルファベットで示されています。
ただし、ロット番号の表示は法律で決められたものではなく、表示のない糸もある点には注意が必要です。
ラベルは、同じ糸を買い足すときに品番・色番・ロット番号を確かめるのに要るので、捨てずに取っておきましょう。
確認2.通販でまとめ買いするなら画面と実物の色の差に気をつける
通販の商品画像の色は、実物と違って見えることがあります。
画面に映る色は、使っているモニターの設定によって変わることがあるためです。
画面だけで色を決めきれないときのために、見本を取り寄せられる糸もあります。
sawada itto の Lumelt(ルメルト)と moo(ムー)は、糸見本を買える糸です。
糸見本のある糸なら、色を確かめてから必要な玉数をそろえてみてください。
まとめ買いした毛糸が途中で尽きたときの3つの対処

まとめて買ったつもりでも、編み進めるうちに糸が足りなくなると焦りますよね。
途中で糸が尽きても、作品を仕上げる方法はいくつかあります。
対処の方法は、次の3つです。
- 手元の糸と比べて近いロットを少し編みつないで確かめる
- そろわない糸は襟や裾に回すか丈や袖で調整する
- 同じロットを買い足しても長く置いた糸とは色を比べる
3つを知っておけば、糸が足りなくなっても作品を最後まで仕上げやすくなります。
1つずつ解説していきましょう。
方法1.手元の糸と比べて近いロットを少し編みつないで確かめる
同じロットが見つからなければ、手元の糸に近い色のロットを選び、少しだけ編んで色を見ます。
手元に残っている糸を持って店へ行き、比べて近い色のロットを選んでみてください。
ハマナカの糸には、別ロットどうしでも色の差が目ではほとんどわからないものが多くあります。
少し編みつないで、色に違和感がないかを見てから続きを編み進めましょう。
方法2.そろわない糸は襟や裾に回すか丈や袖で調整する
ロットのそろわない糸は、ほかとは違う編み方で編む襟・袖口・裾などの部分に使ってみてください。
裾のゴム編みなどに回した別ロットの糸は、目立たずにすむことが多いです。
同じ糸が廃番で手に入らないときは、襟や裾を特徴のある別の糸にしたり、丈や袖を少し短くしたりする工夫もあります。
方法3.同じロットを買い足しても長く置いた糸とは色を比べる
同じロットの糸を買い足したときも、手元の糸と色の差がないかを編み始めで確かめます。
ハマナカの糸では、同じロットの糸どうしでも、長い時間がたつうちに色の差が生じることがあるからです。
日の光や蛍光灯の光による色あせや、排気ガスなどによる化学変化が、色の差の原因になります。
変わり方の度合いは、糸を置いていた環境によっても違ってくるので気をつけましょう。
買い足した糸は、編み始めの部分で手元の編み地と見比べてから、続きを編み進めてみてください。
何玉要るかを店員に相談できる下北沢のKnit Shelf

作り方を読んでも、自分の作品に何玉あれば足りるのか、自信が持てないときもありますよね。
下北沢にあるKnit Shelfでは、作品に何玉要るかを店員に相談できます。
どの糸にするか迷うときも、店員に相談しながら選んでみてください。
Knit Shelfの姉妹店は、[hus:](フース)です。
店で扱っている毛糸の銘柄には、次のものがあります。
- DARUMA
- ハマナカ
- 内藤商事
- sawada itto
- taiyo-keito
- itobatake
- KnitWit
- 丸安毛糸の60(ろくまる)
扱っている毛糸は、実物を手に取り、見比べながら選ぶこともできます。
毛糸の販売は1玉からです。
店内の編み物スペースは、当店の毛糸で編むときはもちろん、毛糸を買わない日に家から編みかけの作品を持ってきたときも使えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階 |
| アクセス | 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分 |
| 営業時間 | 11:00〜17:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| @knitshelf | |
| 会員制度 | 年会費500円・入会日から1年・販売価格が一律7%OFF |
お休みは不定期なので、行く日を決めたら@knitshelfで確かめるのがおすすめです。
まとめ
毛糸を1作品分まとめて買うのは、ロットの違いで色に差が出ることと、あとから同じ糸を足せない場合があることに備えるためです。
買う量は作り方に書かれた玉数の指定を基準にし、指定と違う糸なら長さで換算します。
買うときには、玉ごとのロットを見ておきましょう。
途中で糸が尽きたら、近いロットを編みつないで確かめるか、襟や裾などに回して仕上げます。