毛糸のおすすめは作るもので決まる!マフラーや帽子に合う糸の選び方

年末に向けてマフラーや帽子を編もうと決めても、毛糸の種類が多くて、何を買えばよいか迷いますよね。
毛糸のおすすめは、何を作るかによって変わります。
本記事で紹介するのは、作り方に書かれた糸を起点に、太さ・素材・洗い方の順で糸を絞る4つのステップです。
あわせて、糸の説明文や作品例に作品名が出てくる毛糸の例と、はじめての1玉に選ぶ太さも取り上げます。
読み終えるころには、作り方とラベルを手がかりに、作るものに合った糸を自分で絞り込めるようになりますよ。
毛糸選びは作るものから考える!おすすめを決める4つのステップ

ここでは、作るものから毛糸を絞っていく4つのステップを解説します。
年末に編むものは決めたのに、売場でたくさんの毛糸を前にすると、手が止まりがちですよね。
毛糸は、作るものと作り方を先に決めてから、順番に絞ると選べます。
作り方には使う糸や針が書かれていて、糸を絞る起点になるからです。
糸を絞る4つのステップを並べると、次のようになります。
- 作るものを決めて作り方の指定糸を見る
- 太さをそろえて試し編みで指定ゲージと比べる
- 素材は品質表示を見て季節と手ざわりを確かめる
- 洗えるかどうかはラベルの洗濯表示で確かめる
作り方に書かれた糸で編む人は、ステップ1のあと、ステップ2の試し編みと、ステップ3・4の確認に進みます。
別の糸を選ぶ人は、ステップ2〜4の順に当てはめて、糸を選んでみてください。
順番を決めておけば、毛糸の種類が多い売場でも、作るものに合う糸を落ち着いて探せます。
1つずつ見ていきましょう。
ステップ1.作るものを決めて作り方の指定糸を見る
糸を選ぶ前に、作るものと作り方を決めて、作り方に書かれた糸を確かめてみてください。
作り方(編み図)には、無料で見られるものと、本やダウンロードで買うものがあります。
作り方に載っているのは、使う糸と針、できあがりの寸法、ゲージ、糸の分量などです。
ゲージは、10cm四方の中の目の数と段の数で、編み目の大きさを表します。
作り方で使う糸として書かれているものが、指定糸です。
指定糸の代わりに使う糸は、本記事では「代わりの糸」と呼びます。
指定糸から糸を替えるときは、針の号数や手加減の調整が欠かせません。
指定糸が手に入るなら、まず指定糸を候補に入れてみてください。
作り方の分量の欄で、要る糸の量も見ておきましょう。
別の糸を使うときは、次のステップで太さを指定糸に近づけます。
ステップ2.太さをそろえて試し編みで指定ゲージと比べる
代わりの糸は、太さが指定糸に近いものを選びます。
太さは、並太・極太のような太さの呼び名だけでなく、1玉の重さと長さの比で比べてみてください。
一例として、1玉50gで100m巻かれた糸と、1玉40gで80m巻かれた糸は、おおむね同じ太さと見てかまいません。
使用針は、ラベルにある、糸に合う針の太さを示す欄です。
ただし、かさのある糸は、重さと長さの比だけでは太さを読み違えることがあります。
代わりの糸の使用針も、指定糸の使用針や作り方の針と比べてみてください。
作り方に書かれたゲージは、指定ゲージと呼びます。
本番の前に同じ糸と針で小さく編み、自分のゲージを確かめるのが試し編みです。
指定糸でも代わりの糸でも、本番の前に試し編みをして、自分のゲージを作り方の指定ゲージと照らし合わせてみてください。
同じ糸と針を使っても、ゲージは編む人の手加減で変わるからです。
編み地は15cm四方以上を目安に、少し大きめに編みます。
目と段は、端を除いた真ん中の10cm四方で数えてみてください。
目数が指定ゲージより多ければ太い針に、少なければ細い針に替えます。
代わりの糸の玉数は、重さではなく長さ(m)をもとに換算するのが基本です。
ステップ3.素材は品質表示を見て季節と手ざわりを確かめる
素材は、ラベルにある品質表示を見て確かめます。
品質表示は、糸に使われた素材の名前と、素材ごとの割合を示す欄です。
冬に身に着けるものなら、保温にかかわる性質も目安になります。
一例として、ウールは縮れた繊維が空気を含むうえ、熱を伝えにくい素材です。
アクリルは軽くてかさ高く、保温性のよさも備えています。
チクチクしやすさを決める公的な格付けの規格はありません。
チクチクを感じやすくなる繊維の太さの境目にも、諸説があります。
首や手に触れるマフラーやハンドウォーマーなら、候補の毛糸を実際に手に取り、触った感じを比べてみてください。
贈り物にする場合も、触り比べたときの感じが、糸を選ぶ手がかりになります。
ステップ4.洗えるかどうかはラベルの洗濯表示で確かめる
洗い方は、ラベルにある洗濯表示と、糸の説明文で確かめます。
洗濯表示は、糸に適したお手入れの方法を示す欄です。
ただし、糸に洗濯表示を載せる義務はなく、表示のない糸もある点は覚えておいてください。
ラベルに「防縮加工」と書かれた糸もあります。
防縮加工とは、ウール表面のうろこのような部分の角を化学的な処理で丸くしたり、その部分を樹脂で包んだりする加工のことです。
防縮加工の表記があっても、洗濯機を使ってよいかは、洗濯表示と糸の説明文を見て判断してみてください。
毛の編み地は、一度縮むと元に戻りません。
贈り物にする場合は、相手が洗うときに困らないよう、糸を選ぶ前に洗い方を確かめておくと安心です。
マフラーや帽子などの作品名が説明や作品例に出てくる毛糸の例

作り方をまだ決めていなくて、糸のほうから作るものの手がかりを探したいこともありますよね。
表に並べたのは、マフラー・帽子・スヌードといった作品名が、糸の説明文か作品例に出てくる毛糸の例です。
作るものから探すときは、右端の列で作りたいものの名前を探してみてください。
| 糸 | 品質表示 | 太さ | 重さと長さ | 使用針 | 作品の例(説明文/作品例) |
|---|---|---|---|---|---|
| sawada itto aruru-アルル- | ウール100% | 極太 | 35g(約30m) | 棒針:9号・10号・11号・12号/かぎ針:8/0号・9/0号・10/0号 | 説明文:ハンドウォーマー・スヌード |
| sawada itto tot-トット- | ウール94%、モヘヤ(キッドモヘヤ)4%、ナイロン2% | 極太 | 50g(約45m) | 棒針:ジャンボ9〜11mm/かぎ針:ジャンボ8〜10mm | 説明文:ウエア・マフラー |
| KnitWit QUEEN(クイーン) | 100% Extra fine merino wool | 記載なし | 100g±5g/266m±5m | 棒針3.5〜4.0mm/かぎ針 5/0〜6/0 | 説明文:セーター・カーディガン・マフラー |
| 内藤商事 エブリデイビッグ | アクリル100% | 極太 | 100g玉巻き 約80m | 棒針14〜15号・かぎ針10/0号 | 作品例:かぎ編みキャップ・なわ編みの帽子・ケーブルマフラー など |
太さの記載がない糸もあり、使用針の書き方も号数とmmで糸ごとに違います。
気になる糸が見つかったら、作品名を手がかりに作り方を決め、ステップ2の見方で指定糸と比べてみてください。
初心者におすすめの毛糸は並太以上の太さから選ぶ

はじめての1玉を前にすると、どの太さから始めればよいか迷うものですよね。
当店は、はじめて編む人には並太以上の太さの毛糸をおすすめします。
初心者は太い針で編んだほうが編みやすく、太い針に合うのは太い糸だからです。
並太と極太は毛糸の太さの呼び名で、極太のほうが太い糸を指します。
並太や極太の糸に使う針は、糸のラベルの使用針の欄で確かめてみてください。
初心者に勧める糸の形は、一つに決まっていません。
「より」とは、繊維や糸にねじりをかけて、からみ合わせることです。
- ストレートヤーン:太さとよりが一定でまっすぐな糸。編みやすい一方、編み目がそろっているかどうかが表に出やすい
- スラブヤーン:節(スラブ)がところどころにある糸。そろえて編んでも、編み地に凸凹が出る
どちらの形にするかは、2つの性質を見比べて、好みで決めてみてください。
作りたいものを伝えて毛糸を相談できる下北沢のKnit Shelf

作りたいものは決まっても、糸を一人で決めきれずに、誰かに相談したい気持ちになるものです。
下北沢にあるKnit Shelfでは、作りたいものを店員に伝えて、糸の選び方や必要な玉数を相談できます。
当店で扱う毛糸の銘柄には次のものがあるので、店頭で手に取って、糸どうしを比べてみてください。
- DARUMA
- ハマナカ
- 内藤商事
- sawada itto
- taiyo-keito
- itobatake
- KnitWit
- 丸安毛糸の60(ろくまる)
当店の毛糸は、1玉から買えます。
編み方で迷ったときも、店員に相談を持ちかけてみてください。
店内には編み物スペースがあり、当店で買った毛糸はもちろん、持ち込みの編みかけの作品を編むこともできます。
毛糸を買わない日でも、編みかけの作品を持ってくれば使ってかまいません。
なお、Knit Shelfにとって[hus:](フース)は姉妹店にあたります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階 |
| アクセス | 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分 |
| 営業時間 | 11:00〜17:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| @knitshelf |
Instagramでは、店からのお知らせをお届けしています。
お休みの日は、knitshelfの投稿で前もって確かめておくと安心です。
まとめ
毛糸のおすすめは、作るものによって変わります。
作り方の指定糸を起点に、太さ、素材、洗い方の順に確かめるのが、糸を絞る近道です。
指定糸でも代わりの糸でも、試し編みでゲージを確かめることは欠かせません。
防縮加工と書かれた糸も、洗い方は洗濯表示と糸の説明文で確かめます。
はじめての1玉なら、並太以上の太さがおすすめです。
下北沢のKnit Shelfでは、作りたいものを伝えて糸選びを相談できます。