毛糸の種類とは?太さの一覧と素材ごとの特徴を2つの軸で整理

売場の毛糸の多さに迷ったり、編み図の「並太」と同じ表示が手元の糸に見当たらなかったりして、戸惑うことはありませんか。
毛糸の種類を見分ける手がかりは、太さと素材の2つの軸です。
本記事では、太さの呼び名と号数の目安、呼び名がそろわない理由と確かめ方、素材の特徴、選ぶときのポイントを紹介します。
読み終えるころには、ラベルを見て、作りたいものに合う糸を自分で選べるようになりますよ。
毛糸の種類は太さと素材の2つの軸で整理できる

売場にたくさんの毛糸が並んでいると、どこから見比べようかと手が止まってしまいますよね。
太さと素材という2つの物差しを持つと、毛糸の種類はぐっと見分けやすくなります。
太さを表すのは、「並太」「極太」のような呼び名と、ラベルに書かれた重さや長さなどの数字です。
素材は、ウールやコットン、アクリルのように、糸を作っている繊維の種類を指します。
素材を確かめる手がかりは、ラベルの品質表示に書かれた繊維の名前と割合(混用率)です。
2つの軸のほかに、糸の形で呼び分けることもあります。
太さとより(繊維や糸をねじり、からみ合わせること)が一定のまっすぐな糸の呼び名は、ストレートヤーンです。
飾りのある形の糸はファンシーヤーン(変わり糸)と呼ばれ、主な名前には次のようなものがあります。
- スラブヤーン:太いところと細いところが混じった糸
- ループヤーン:糸のまわりに輪(ループ)がついた糸
- モール糸(シェニール):名前が「毛虫」を意味するフランス語から来ている糸
- ツイード:小さな粒状の毛玉(ネップ)を混ぜて紡いだ糸
以下では、形の呼び名は補足にとどめ、太さ、素材の順に見ていきます。
毛糸の太さの種類一覧と針の号数の目安

編み図に「合太」とあっても、並太より太いのか細いのか、すぐには思い浮かばないこともありますよね。
太さの呼び名は、細いほうから超極細・極細・合細・中細、続いて合太・並太・極太・超極太の順に並びます。
合細は極細と中細のあいだ、合太は中細と並太のあいだに入る呼び名です。
パピーのオンラインストアは、この8段階で糸を探せるつくりになっています。
一方で、ごしょう産業の分け方は7段階です。
呼び名をいくつに分けるかも、メーカーごとにそろっていません。
太さの呼び名ごとの棒針とかぎ針の号数の目安を、2つの出どころで並べると次のとおりです。
| 呼び名 | ハマナカの棒針 | クラフトハートトーカイの棒針 | クラフトハートトーカイのかぎ針 |
|---|---|---|---|
| 極細 | 2号程度 | 0〜2号 | 2/0号 |
| 中細 | 3号程度 | 2〜4号 | 3/0〜4/0号 |
| 合太 | 4〜5号程度 | 4〜6号 | 4/0〜6/0号 |
| 並太 | 5〜8号程度 | 6〜9号 | 5/0〜7/0号 |
| 太 | 8〜10号程度 | – | – |
| 極太 | 10〜12号程度 | 10〜13号 | 8/0〜10/0号 |
| 超極太 | 15号以上 | 13号〜ジャンボ針(7mm〜) | ジャンボ7mm〜 |
ハマナカの列には、並太と極太のあいだにもう1つ、「太」という呼び名が入ります。
超極細と合細は、どちらの目安にも載っていません。
表を見比べると、極太や並太の範囲は2つの目安で少しずつ違います。
境目の号数が重なっている点も見逃せません。
ハマナカの棒針の列では5号が並太と合太の両方に入り、クラフトハートトーカイの棒針の列では6号が並太と合太の両方に入ります。
号数の目安だけで、並太か合太かを決めることはできません。
実際に使う針は、1玉ごとのラベルに書かれた使用針を見て決めてみてください。
同じ太さの呼び名でも糸によって太さが違う2つの理由

同じ「並太」と書かれた2つの糸で編んでみたら、編み目の大きさがそろわずに首をかしげた経験はありませんか。
同じ呼び名でも、糸の太さが同じとは限りません。
呼び名がそろわない理由は、次の2つです。
- 太さの表示は法律で義務づけられていない
- 同じ呼び名でも当てはまる糸の太さに幅がある
2つの理由を知っておくと、呼び名に頼らずに、ラベルのどこを見て比べればよいかがわかるようになります。
1つずつ見ていきましょう。
理由1.太さの表示は法律で義務づけられていない
太さの呼び名は、法律で表示が義務づけられた項目ではありません。
家庭用品品質表示法の対象品目「糸」には、消費者庁の定義で手編み糸も含まれています。
ただし、義務になっている表示は、繊維の組成(繊維の名前と混用率)と、表示者名と連絡先の2つです。
標準ゲージや使用針も、太さの呼び名と同じく、メーカーが任意で書いている表示にあたります。
標準ゲージは、10cmの正方形に編める目数と段数で示した、編み目の大きさの目安です。
使用針は、糸に合う針の号数を指します。
太さの呼び名は、JIS規格で決められたものでもありません。
そのため、太さの書き方はメーカーによってばらばらです。
例えば、次のような違いがあります。
- ハマナカ:商品名に《極太》《超極太》のように太さを入れる糸があり、太さの表記がない糸も多い
- DARUMA:商品ページに太さの呼び名を書いた糸と、書いていない糸がある
- 内藤商事のEVERYDAY:太さの呼び名も標準ゲージも書かず、使用針と重さ・長さを書いている
呼び名の表示がない糸でも、重さと長さや使用針の数字から太さの見当をつけられます。
理由2.同じ呼び名でも当てはまる糸の太さに幅がある
同じ「並太」の糸どうしでも、重さあたりの長さや標準ゲージがそろっているとは限りません。
一例として、メーカーの違う2つの並太の糸を並べます。
- ハマナカ エクシードウールL<並太>:100gあたりに直すと約200m、棒針6〜8号、標準ゲージ18〜19目
- パピー クアトロディグレイド:100gあたり240m、棒針4〜6号、標準ゲージ22〜23目
同じ並太でも、重さあたりの長さと標準ゲージの両方が、2つの糸でそろっていません。
反対に、標準ゲージがほぼ同じなのに、呼び名が分かれる糸もあります。
- パピー クアトロディグレイド:並太、標準ゲージ22〜23目
- リッチモア パーセント:合太、標準ゲージ22目、棒針5〜7号
10cmあたりの目数は22目前後でそろっているのに、一方は並太、もう一方は合太と呼ばれています。
呼び名は太さを大まかにつかむ手がかりにとどめ、糸どうしを比べるときはラベルの数字を見てみてください。
毛糸の太さをラベルの数字で確かめる3つの方法

呼び名だけを頼りに糸を選び、編み図どおりの大きさに仕上がらなかったら、がっかりしてしまいますよね。
太さを比べるときは、呼び名よりもラベルの数字を頼りにすると、メーカーが違う糸どうしでも見分けやすくなります。
ラベルの数字で太さを確かめる方法は、次の3つです。
- 同じ重さにそろえて糸の長さを比べる
- 使用針と標準ゲージで編み目の大きさを見る
- 太さの呼び名がない糸は編み図の指定と比べる
3つの方法を知っておくと、呼び名が書かれていない糸でも、編み図に使えるかどうかを判断しやすくなります。
順番に見ていきましょう。
方法1.同じ重さにそろえて糸の長さを比べる
同じ重さなら、長い糸ほど細い糸だと考えるのが基本の見方です。
例えば、重さ50gで100mある糸と、重さ40gで80mある糸は、ほぼ同じ太さになります。
重さに対する長さの割合が、2つの糸で同じだからです。
糸の太さを長さで表す数字には、メートル番手もあります。
メートル番手は糸1kgの長さを基準にした数字で、1kgで3,000mの糸なら3番手です。
品質表示が同じで太さの呼び名だけが違う糸の例を、メーカーの公式スペックのまま2組並べました。
| 商品名 | 品質表示 | 1玉の重さ(長さ) | 使用針(棒針) | 標準ゲージ(棒針) |
|---|---|---|---|---|
| ハマナカ エクシードウールL<並太> | ウール100%(エクストラファインメリノ使用) | 40g玉巻き(約80m) | 6〜8号 | 18〜19目・25〜26段 |
| ハマナカ エクシードウールFL<合太> | ウール100%(エクストラファインメリノ使用) | 40g玉巻き(約120m) | 4〜5号 | 23〜24目・30〜31段 |
| DARUMA ダルシャン毛混並太 | アクリル70%・ウール30% | 45g(約85m) | 7〜8号 | 16〜18目・22〜24段 |
| DARUMA ダルシャン毛混中細 | アクリル70%・ウール30% | 50g(約209m) | 2〜3号 | 27〜29目・36〜38段 |
エクシードウールの2つは、同じ40gで並太が約80m、合太が約120mです。
同じ重さで長さが短い並太のほうが、太い糸だと読み取れます。
ダルシャン毛混の2つのように重さが違う糸は、同じ重さあたりの長さに直してから比べてみてください。
100gあたりに直すと、毛混並太は約189m、毛混中細は約418mです。
方法2.使用針と標準ゲージで編み目の大きさを見る
使用針と標準ゲージを見ると、その糸で編んだときの編み目の大きさの目安がわかります。
標準ゲージの数字は、ラベルにある号数の針を使い、メリヤス編みで編んだ場合のものです。
10cmあたりの目数が少ないほど、1目ずつが大きく編み上がります。
ただし、標準ゲージはメーカーが想定した目安の数字で、だれが編んでも同じ目数になる保証はありません。
重さと長さだけでは、太さを読み違えやすい糸もあります。
リッチモアのカシミヤの場合、100gあたりに直した長さは460mです。
同じ重さで比べると、上の表にあるハマナカの合太の糸よりも長くなります。
ところが、リッチモアのカシミヤの標準ゲージは19目で、使用針は棒針5〜6号です。
ハマナカの合太の糸(標準ゲージ23〜24目・棒針4〜5号)と比べて目数が少なく針も太めなので、1目が大きく編み上がります。
長さだけでなく編み目の大きさも見ておくことが、太さを読み違えないコツです。
方法3.太さの呼び名がない糸は編み図の指定と比べる
呼び名のない糸を編み図に使えるかどうかは、編み図の指定と数字を比べれば判断できます。
編み図で使うと決められている糸を指定糸といい、その代わりに使う糸が代用糸です。
代用糸は、指定糸と同じくらいの太さのものを選びます。
そのうえで、15cm四方以上を目安に試し編みをして、真ん中の10cm四方の目数が指定ゲージと合うかを確かめてみてください。
指定ゲージは、編み図に書かれている、10cm四方に編む目数と段数の指定です。
指定より目数が多いときは針を太くし、少ないときは細くして編み直します。
試し編みをせずに編み進めると、編み終えてから大きさが合わないと気づくことにもなりかねません。
代用糸を何玉用意するかは、玉の重さではなく、指定糸と代用糸それぞれの糸の長さから換算します。
毛糸の主な素材の種類と特徴

ウールとアクリルはどう違うのか、手ざわりの好みだけで決めてよいのかは、迷いどころですよね。
毛糸の素材は、動物の繊維、植物の繊維、化学的に作る繊維(化学繊維)の3つに分けると特徴をつかみやすくなります。
化学繊維のうちアクリルやナイロンなどの合成繊維を取り上げ、混紡の糸も加えた4つが本記事で紹介する種類です。
- ウールやシルクなど動物からとれる繊維の糸
- コットンやリネンなど植物から得られる繊維の糸
- アクリルやナイロンなど合成繊維の糸
- 2種類以上の繊維を混ぜた混紡の糸
素材ごとの特徴と気をつけたいことがわかると、作りたいものに合う糸を絞り込みやすくなりますよ。
では、1つずつ見ていきましょう。
種類1.ウールやシルクなど動物からとれる繊維の糸
動物からとれる繊維の糸には、羊やヤギ、アルパカなどの毛から作る糸と、繭からとるシルク(絹)の糸があります。
品質表示で羊毛に使える名前は、「毛」「羊毛」「ウール」「WOOL」の4つです。
「毛」の名前は、モヘアやアルパカ、カシミヤなど、羊以外の動物の毛にも使えます。
品質表示に「毛100%」とあっても、羊毛の糸とは限りません。
下の表の「作品の例」は、メーカーがその素材を使った糸の説明や商品ページで挙げている作品で、括弧の中に糸の名前を添えました。
ほかの繊維と混ぜた糸は、その素材の割合もあわせて書いています。
表に出てくるミクロンは長さの単位で、1mmを1000に分けた1つ分が1ミクロンです。
| 素材 | 何からとれるか | 特徴 | 気をつけたいこと | 作品の例 |
|---|---|---|---|---|
| ウール | 羊の毛 | 縮れ(クリンプ)とうろこ状の表面(スケール)があり、縮れが空気を含む/弾力があってよく伸びる/しわがつきにくく、型崩れもしにくい | アルカリに弱い/白いものは紫外線で黄色くなる/毛玉はできるが、落ちやすい | マフラー・帽子・セーター(DARUMA ダルシャン ウール並太) |
| アルパカ | 南米アンデスの高地で飼われるラクダ科の家畜の毛 | やわらかく、表面がなめらかで光沢がある/毛玉ができにくい | アルパカを多く含む糸でメリヤス編みをすると、編み目のゆがみやひっくり返りが出ることがある | ウェア・帽子・マフラー(ハマナカ ソノモノ アルパカウール。アルパカ40%) |
| カシミヤ | カシミヤヤギの下毛(冬に、長い外側の毛の下に生える毛) | 繊維の太さが14〜16ミクロンで、レギュラーウール(20.5〜22ミクロン)より細い/絹のような光沢がある | 摩擦に弱い/水分に弱く、シミになりやすい/毛玉ができやすい(できた毛玉は落ちやすい) | マフラー・ベスト・セーター(DARUMA Cashmere lily。必要糸量の目安に挙がる作品) |
| モヘア | アンゴラヤギの毛 | ウールのようなうろこ状の表面がなく、なめらか/ウールより吸湿性が高い | 摩耗や折り曲げに弱い/繊維が抜けやすい | ベスト・あみぐるみ(ハマナカ モヘア。モヘヤ35%。商品ページの掲載作品) |
| シルク | 繭からとる繊維 | 繭の糸の太さは約20ミクロン/1個の繭から1,200〜1,500mの糸がとれる | 紫外線で日焼けする/こすれると毛羽立ったり白っぽくなったりする/水でシミになりやすい | – |
種類2.コットンやリネンなど植物から得られる繊維の糸
植物から得られる繊維の糸には、綿(コットン)の糸と、麻(リネンなど)の糸があります。
品質表示で「麻」と書けるのは、亜麻(リネン)とちょま(ラミー)の2つだけです。
作品の例は、動物からとれる繊維の表と同じく、メーカーの糸の説明や商品ページから挙げています。
| 素材 | 何からとれるか | 特徴 | 気をつけたいこと | 作品の例 |
|---|---|---|---|---|
| コットン | 綿 | 強くて吸湿性がある/濡れたときの強さが大きい | ウールなどの動物の繊維に比べると、弾力(伸び縮みする力)がほとんどない/水を吸うと重くなる/ゴム編みが伸びにくく、伸びると戻りにくい/編むときに糸が割れやすい | ウェア・こもの(ハマナカ ポーム<無垢綿>ニット) |
| リネン | 亜麻 | 強く、表面がなめらかでひんやりした感触がある/水分を吸ったり外に出したりする性質が高い | 弾力が少なく、しわになりやすい/濃い色は摩擦で毛羽立ったり白っぽくなったりしやすい | ベスト(ハマナカ 洗えるリネン。商品ページの掲載作品) |
春夏用の糸は夏糸と呼ばれ、コットンやリネンのほか、綿麻混やシルクの糸なども含まれます。
種類3.アクリルやナイロンなど合成繊維の糸
合成繊維は、化学的に合成した原料から作る繊維で、石油を出発原料とするものが多くあります。
アクリルは、JIS規格の定義で、アクリロニトリルという成分を85%以上含む繊維です。
作品の例も、ここまでの表と同じ範囲で載せています。
| 素材 | 何からとれるか | 特徴 | 気をつけたいこと | 作品の例 |
|---|---|---|---|---|
| アクリル | 化学的に合成して作る繊維 | ほかの合成繊維と比べて羊毛によく似ている/軽く、保温性がよい/発色がよい | 毛玉ができやすく、できた毛玉が落ちにくい | ざぶとん・あみぐるみ・雑貨小物(DARUMA ダルシャン並太) |
| ナイロン | 化学的に合成して作る繊維 | 軽いうえに、引っ張りにも摩擦にも非常に強い | – | くつ下・ルームシューズ・手袋(ハマナカ ラプックス《マルチカラー》。ナイロン33%) |
ここまでの表のとおり、毛玉はできやすさと残りやすさを分けて見ると、素材ごとの違いがわかります。
ただし、毛玉(ピリング)を抑える加工をしたアクリルの糸もあり、アクリルの糸がみな毛玉になりやすいわけではありません。
毛玉を抑える加工の糸の例には内藤商事のEVERYDAYがあり、品質表示は「アクリル(アンチピリング)100%」です。
ナイロンは、靴下のかかとやつま先など、こすれやすい場所の補強に使われています。
種類4.2種類以上の繊維を混ぜた混紡の糸
混紡の糸は、2種類以上の繊維を混ぜて糸にしたものです。
違う繊維の長所を生かし、短所を補い合う目的で混ぜます。
ハマナカのウオッシュコットンを例にとると、品質表示は綿64%・ポリエステル36%です。
DARUMAのやわらかラムは、アクリル60%・ウール(ラムウール)40%で、アクリルが多く入っています。
やわらかラムは、アクリルを混ぜたことで洗ったときに縮みにくくなっている糸です。
合成繊維の表に載せたラプックス《マルチカラー》にも、ウール・ナイロン・アクリルの3つが混ざっています。
混紡の糸を選ぶときは、品質表示の割合を見て、どの繊維が多い糸かを確かめてみてください。
毛糸を選んで買うときの3つのポイント

太さと素材の違いがつかめても、売場で1玉を手に取ると、まだ迷う気持ちが残りますよね。
糸を選ぶときは、編みやすさ、肌に触れたときの感じと洗い方、買い足しの3つを先に考えておくと決めやすくなります。
考えておきたいのは、次の3つです。
- はじめての1玉は太めのストレートヤーンを選ぶ
- 肌に触れる作品は手ざわりと洗濯表示を確かめて選ぶ
- 買い足しに備えて同じロット番号で多めに買う
3つを知っておけば、編み始めてからのつまずきや、途中で糸を買い足すときの困りごとを減らせます。
それぞれ見ていきましょう。
ポイント1.はじめての1玉は太めのストレートヤーンを選ぶ
はじめての1玉には、並太のウールのように太めのストレートヤーンを、明るい色から選ぶのをおすすめします。
ストレートヤーンは、はじめて編む人に向いている糸です。
色は、黒やネイビーのような濃い色より、明るい色や薄い色のほうが編み目を見分けやすくなります。
一方、モール糸は編み目が見えにくくほどきにくい糸で、毛足が長いファーヤーンは上級者向けの糸です。
ポイント2.肌に触れる作品は手ざわりと洗濯表示を確かめて選ぶ
マフラーのように肌に触れる作品は、糸の手ざわりとラベルの洗濯表示を確かめてから選ぶと安心です。
繊維が太いか細いかで、チクチクの感じ方は変わります。
チクチクする・しないの境目になる繊維の太さには諸説あり、例を挙げると次の2つです。
- 30ミクロン以上の太い繊維が5%含まれると不快になるとする説
- 17.5ミクロン未満の細さならチクチクしにくいとする説
メリノウールにも等級があるため、メリノと書かれた糸でも、名前だけで決めずに手ざわりで確かめてみてください。
どう洗えるかは糸ごとに違い、手がかりになるのはラベルの洗濯表示です。
洗濯表示で家庭で洗えるとわかった糸は、素材ごとに次の点に気をつけます。
| 素材 | 洗い方の目安 | 洗うときに気をつけたいこと |
|---|---|---|
| ウール | 水温は30℃以下にし、中性洗剤で押し洗い | 水・熱・摩擦で繊維がからみ合って縮み、戻らなくなる(フェルト化) |
| カシミヤ | 1枚ずつ常温の水につけ、短時間で洗う | 洗濯機は基本的に使わない |
| アクリル | 家庭で洗いやすく、縮みにくい | 熱で溶けたりテカったりするため、アイロンは低温まで |
| コットン | 洗いやすい | 自分の重さで伸びやすい/濡れると重い/乾燥機で縮む |
ポイント3.買い足しに備えて同じロット番号で多めに買う
あとから買い足すことを考えて、最初の買い物で同じロット番号のものを少し多めに買っておくと困りません。
色番がメーカーの決めた色ごとの番号なのに対して、ロット番号は染めるたびに変わる番号です。
ロット番号が違うと、糸の状態では同じに見えても、編み地になると色の差がはっきり出ます。
ロットによる色のぶれは、メーカーの許容範囲内であれば不良品ではありません。
ロットが合わない糸は、襟や袖口、裾など、編み地を切り替える部分に回すと、色の差があまり目立たずに仕上がります。
なお、ラベルを見てもロット番号が見当たらない糸もあるので、買う前に確かめておくと安心です。
ラベルと手ざわりを店頭で比べられる下北沢のKnit Shelf

ラベルの数字を見比べても、実際の手ざわりや編んだときの感じは、糸を手に取るまでわからないものですよね。
Knit Shelfは、下北沢で毛糸を実際に手に取り、手ざわりを比べながら選べる毛糸店です。
DARUMA、ハマナカ、内藤商事、sawada itto、taiyo-keito、itobatake、KnitWit、丸安毛糸の60(ろくまる)の毛糸を、当店では扱っています。
糸選びで迷ったら、店頭にいる店員に相談してみてください。
毛糸の購入は1玉から可能です。
編み物スペースも店内にあり、当店の毛糸で新しく編み始める人も、家から編みかけを持ってきた人も使えます。
買い物の予定がない日も、手元の作品を持ってくるだけで利用してかまいません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-1 TOKYU REIT下北沢スクエア3階 |
| アクセス | 井の頭線 下北沢駅西口北側から徒歩2分 |
| 営業時間 | 11:00〜17:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| @knitshelf |
休みの曜日は月ごとに変わります。
出かける日が休みに当たらないか、knitshelfの投稿でチェックしてみてください。
まとめ
毛糸は、太さと素材の2軸で見ていくと選びやすくなります。
呼び名と号数の目安は出どころで違うため、ラベルの重さと長さ、使用針、標準ゲージをあわせて見るのがおすすめです。
素材は、動物や植物からとれる繊維、合成繊維、混紡に分けると特徴をつかめます。
買うときは、編みやすさ、手ざわりと洗濯表示、ロット番号を確かめておきましょう。
Knit Shelfでは、扱う銘柄の毛糸を下北沢の店頭で手に取って比べられます。